亡国のイージス
亡国のイージス
8/8に見に行ってきました。前売り券1,300円で見ましたが、
その価値は十分にあったと思います。
亡国のイージスについては、「週刊モーニング」位しか
見ていません。以下は、その程度の事前知識でのコメントです。
(1)主人公は仙石先任伍長(真田広之)だと思うが、これがなかなか
良かった。誰かが言っていたが、やはり泥臭さが魅力であろう。
特に「いそかぜ」がテロリストの手に渡ったあとの行動が
素晴らしい(ご都合主義のところがあるかもしれないが、気に
ならなかった)。
(2)仙石先任伍長が如月行に対して、「人間とは何か?」を語るところが
ある意味キーポイント。
(3)他にキーマンが何人かいると思うが、時間的な都合もあって
仙石先任伍長以外には十分なスポットが当てられていないと思う。
映画を見ている時点で、何となく想いが理解できるのは宮津副長くらい
だったような気がする。
(4)ということで、如月行とヨンファについては、あまり期待しない方が
良いかも・・・・。ヨンファのグループにいた女性兵士は誰?
(5)オープニングの「亡国の盾」というテーマは重いのだが、テロリストは
それに対して行動を起こしたかというと、そのようには見えないし、
クーデターが、日本という国家のあり方を見直す契機になっているかと
いうと、残念ながらそのようには見えなかった。
(6)ヨンファのやったことは凄いことではあるのだが、ただ、ある意味で
限界も見える。イージス鑑「いそかぜ」を動かすことができるのは、
反乱に加わった自衛官たちだけである。しかし、彼らはヨンファの
グループとは考え方が異なる上に指揮系統が違うこともあり、行動に
統一感がないのである。ヨンファとしてはクーデターを起こすためには、
考え方の異なる組織や人間たちと手を組まざるを得ない。このあたりに
ヨンファの限界が見えたのであった。
(7)モーニングでは、仙石先任伍長は「いそかぜ」に大きな愛着を持っていた
ようである。「いそかぜ」の最後を見たときに、どのような気持ちで
あったろうか。あの状況では、そんなことを想う余裕は無かったかも
しれないが・・・・。
(8)イージス艦や戦闘機などの武器関係については、実際にあるものを
使ったらしく十分な迫力があったと思う。
亡国のイージスは最初に掲げられているテーマが重いのだが、
どちらかというとそういうテーマを抜きにして、仙石先任伍長が
頑張る映画として見るのが良いのではと思うし、その方が楽しめる
ように思います。
JR8DAG/菅野 正人
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