ハムフェア2006自作品コンテスト入賞作品について
2006.08.19(土)に行われたハムフェア2006自作品コンテストの
表彰式に出席しましたので、実行委員長の講評の抜粋と
作品を見た印象を記録として残します。なお、作品について
の記述は規定部門が中心となりますので、その点については
ご承知願います。
規定部門優秀賞第二席(JR8DAG-2006AM)
【実行委員長の講評】
○規定部門
・最優秀賞(総務大臣表彰)の選定の決め手は工作技術の正確さと
作品の性能が高かったとのこと
・優秀賞第一席は新しいものとクラシックなものをうまくまとめて
いた点を評価
・優秀賞第二席と優秀賞第三席は作品をうまくまとめていた点を
評価(両差の差は言及していないが、おそらく作品の性能の差
ではないかと思われる)
・アイデア賞はいわし缶にトランシーバーをまとめたおもしろさを
評価
○自由部門
・最優秀賞(総務大臣表彰)は2年連続でアンテナ。HF帯の
アンテナを1m以内の小ささにまとめたことを評価
・優秀な測定器である2作品はデクニカル賞として入賞作品とした
【作品を見た印象】
・規定部門の順位付けは妥当でしたが、以前にも書いたとおり冨川さんの
作品らしくはないと思うし、ケースの加工についても今ひとつアラが
見えたりもしていました。あと、50MHzの0はマイクなのかと
思ったらスピーカージャックでした。
※ JE1UCI/冨川さんのホームページを見ると、時間がなかったと
いうことで、限られた時間の中で出せる作品を出品したとの
ことで、まあ、そうなんだろうなという感想です。
・優秀賞第一席のクラシックトランシーバーは外観に明らかな
アラが見えたのが残念というところです。外観を丁寧に仕上げて
おけば、この作品が最優秀賞だったのではと思います。やはり
外観にもきちんと気を配ってより高い評価を受けて欲しいと思い
ます。
・いわし缶の大きさにビックリ。JARLの写真では大きさがわから
なかったので、何か比較できるものと一緒に写しては?と言った
のですが、JARLのページをよく見たら電池ケースが写っていました。
よく見ていればわかったのですが、市販のサンマの蒲焼きの缶詰を
想像してしまったのでした。
・規定部門デザイン賞については展示用説明文を見ると、出品者は
デザインではなく再現性や製作の容易さを評価して欲しかったよ
うです。
【その他】
・展示用説明文が正直今ひとつで、作品の説明を十分にしきれていない
ものがほとんどだったのは残念でした。作品そのもので余計なことは
語らずも良いとは思いますが、ガラスケースに入った作品を見るだけで
善し悪しがわかるとは思えないので、見ている人に作品の良さをわかって
もらえる(アピールできる)説明文を作成すべきと思います。今年の
入賞作品の中で説明文が割と良かったのは、JH4JBJ(規定部門
優秀第三席)、 7N4SAE(自由部門アイディア賞)、
JE1ECW(自由部門テクニカル賞)位だった と思います。
・入賞作品の概要説明は出品者の提出書類を元に作成していますが、
なぜ入賞させたのか審査者であるJARLが考えたポイントを記載して
欲しいと思います。例えば規定部門最優秀賞のJE1UCI/冨川さんの
作品ですが、電波の質や工作技術が優れていたとは言っても、
冨川さんにとっては当たり前の話で説明書にはそういったことは
あまり詳しく記載していないように思えるのです。入賞のポイントを
記載するのは審査を行ったJARLの義務と思いますし、来年以降の
出品作のレベル向上にもつながっていくものと考えます。
JR8DAG/菅野 正人
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