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2007年8月 7日 (火)

ハムフェア2007自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表される

 ハムフェア2007自作品コンテスト入賞作品JARL WEBで発表されました。

 以下、ブログ管理人からのコメントです。

【主催者のJARL様】
 昨年、JARL関係者に表彰式の時に話された入賞作品の講評を
ハムフェア2007自作品コンテスト入賞作品に掲載してもらえないかと
お願いしています。確かに、募集要項にはどのような基準で審査すると言う
ことは書かれていますが、やはり開催目的の「アマチュア無線の技術の
向上に役立てる
」を果たす観点からも作品を入賞させた理由を文章の
形で残した方が良いように管理人は考えています。

【規定部門(QRPモールストランシーバー)全般】
 管理人はCWを運用できないので、昨年とは視点が異なるのではありますが、
昨年の規定部門(50MHz帯AMトランシーバ)の入賞作品は「簡単とか再現性」しか
ないように見えましたが、今年は昨年に比べると創意工夫が見られたように感じ
ました。
 今回、DDSを使った作品が2つ入賞していますが、このDDSを使った作品が
昨年の規定部門で出て欲しかったところです。

【規定部門最優秀賞】
「低消費電力7MHz QRP CWトランシーバー“ECO-7 TRANSCEIVER”」
(JH2ECU 沼尻英二郎)
・キーワードはECOということころでしょうか。
・最優秀賞の理由は実際に使うことを考えたバランスの良さという感じがします。
・7MHz CWは7.000~7.030MHzで運用できれば実用性は十分なのでしょうか。
 50MHzあたりだとSSBの周波数帯でもCWが良く出てくるので、バンドが違うと
 運用状況も違うのかなと思います。
・昨年のJR8DAG-2006AMにもエネループ使ったんですが、特定メーカの
 宣伝になるような気がして書類への記載をやめたのですが、この結果を
 見ると、できる限り書いた方が良いと言うことでしょうか。

【優秀賞第一席】
「おじさんだって自作を楽しもう!作って、使って、見て、楽しむワンパック 
1.9MHz CWトランシーバー」(JA1SLR 水越信夫)
・その昔、ラジオの製作で記事を書かれていた方と思います。
・作品タイトルが良いです。
・タイトルとパネル文字の日本語表記が、もし昨年の管理人の作品
 (JR8DAG-2006AM)を参考にしたというのなら、こちらとしては嬉しいですが、
 誰でも思いつきそうな気もするので何とも・・・・。

【優秀賞第二席】
「7MHz QRP CWトランシーバー」(JE1UCI 冨川寿夫)
・技術に懲りすぎたため、優秀賞第二席という結果のような気がするのですが、
 昨年の作品よりも冨川さんらしさを感じました。
・周波数表示の四角穴が曲がっているように見えるのは気のせいでしょうか。
・いろいろな周波数がダイレクトに発振可能で、ソフトウェアで周波数を変えられる
 DDSは良いとは思いつつも使いこなせない管理人でした。

【優秀賞第三席】
「QRPp CW 2BAND トランシーバ」(JJ1INO 井上洋輔)
・勝手に最優秀賞と予想し申し訳ありませんでした。
・大きさとデザインで井上さんの作品だとわかります。
・前に飛び出しているバーニアダイヤルに目を引かれました。

「7MHz QRP CWトランシーバー「KURAMA II」」(JN3XBY 岩永敏弥)
出品者のブログ本作品に関する記事が掲載されています。
・プリント基板でケースを作るアイディアは思いつくのものの、やってみると綺麗に
 作るのは大変だと思います。写真を見させていただくと、綺麗にケースを作って
 あり、このあたり独自のノウハウがあるのではと思います。

【自由部門最優秀賞】
6m QRPp AM ポケットトランシーバー(Pocket6AM)」(JR8DAG 菅野正人)

 はっきり言って 謎・・・・。

 というのは、半分くらい冗談ですが・・・・。
 正直、この衝撃度はAMRC-696が1996年の自作品コンテストで優秀賞第三席に
入賞したときに匹敵しましたが、AMRC-696の時もしばらくしてから「こういう作品を
出品している人はいなかったよな」と感じたので、今回の作品もそうなんだろうなとは
思っています。
 もう1つ、管理人としては、持っている技術、知識、経験を最大限に導入し、今後
何年にもわたって使っていきたいと思う作品、そして、ハムフェアという会場で
見ていただきたい作品を作ったつもりであることをここに書いておきます。

【優秀賞第一席】
「携帯用QRP Gunn ATVトランシーバー」(JA1AKA 荒川 賢)
・作品は素晴らしいと思います。ただ、「だれにでも簡単、安価に製作できる」と
 言うのが本当だとしても、実際に使うにあたってのハードルが高いのでは?と
 いう疑問を管理人は感じました。このあたりは回路は簡単でも交信相手が
 容易に見つからない6mAMも似たような状況にあるのですが・・・・。

【優秀賞第二席】
「2.4GHz帯平面アレーアンテナ」(JO1SSF 相馬武志)
・コメントできません。

【優秀賞第三席】
「DFX-702 430MHz FM/AMトランシーバ」(JG6DFK 児玉智史)
・作品タイトルはDFX-702で良いのでしょうか?
・自作では難しい(というより独特のノウハウが必要な)FMというモード、そして
 430MHzと言う周波数を選んだところに意欲を感じました。
・AMモードを加えたあたりと、丸みのあるケースを使うあたりに出品者の
 こだわりを感じます。
・自作品コンテストで児玉さんの作品を見るのは初めてのような気がしますが
 気のせいでしょうか?

【アイデア賞】
「電磁ループアンテナ用の可変コンデンサーユニット」(JA4BTP 堀切 晃)
・使用方法がわからないのでなんとも言えないのですが、文章を見る限り
 さまざまな創意工夫があるように感じます。

【JARL会長賞】
「たいこでキーヤー」(JE1NMR 黒田大地)
・小中学生の部門かと思います。見た目は面白いです。
・「でき上がったら顔のようになっていた」 から「顔になるように製作した」
 というように狙いを持って製作ができるようになると、いろいろと幅が
 広がるように思います(逆に初々しさが失われるかもしれないけど)。

【努力賞】
「超弾性合金マグネットを用いた木製パドル」(JA9BSL 野村 実)
・木製が良い雰囲気を出しています。出品者の掲示板を見ると、作るのが
 大変らしいですが、そういう点でも努力賞にふさわしい作品なのかと思います。

【努力賞】
「市販キットを改造した短波ラジオ」(松永才都)
・小中学生の部門かと思います。
・市販の中波AMラジオをどのように改造して短波放送を聞けるようにしたのか
 興味があります。バーアンテナを短波用のコイルに変えたのでしょうか?

 JR8DAG/菅野 正人

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コメント

ご無沙汰しております。

今回は入賞おめでとうございます。
私感ながら、菅野さんの作品は回路のシンプルさ、実用性の高さ、そしてこれらを両立させる「アイデア=二連ポリバリでトランシーブ」が利いたと思います。

ちなみに努力賞の作品は私の息子(小二)の作品です。G.W.に「らじおくん」のキットを製作し、それを発展させたものです。ご想像のとおり、バーアンテナを撤去し別のLに置換しております。キットの製作と改造は簡単だったのですが、ケース加工や付帯する改造(VRの交換、イヤホンジャックの追加)に苦労していたようです。私は私でポリバリコンにツマミをつけるための延長シャフトの工面に苦労しました。

表彰式にはご出席されるのでしょうか?

投稿: 松永浩史 | 2007年8月14日 (火) 23時38分

 松永さん、こんにちは

>>ちなみに努力賞の作品は私の息子(小二)の作品です。G.W.に「らじおくん」の
>>キットを製作し、それを発展させたものです。ご想像のとおり、バーアンテナを
>>撤去し別のLに置換しております。キットの製作と改造は簡単だったのですが、
>>ケース加工や付帯する改造(VRの交換、イヤホンジャックの追加)に苦労して
>>いたようです。私は私でポリバリコンにツマミをつけるための延長シャフトの
>>工面に苦労しました。

 「らじおくん」をエレキットのホームページで確認してみると、作品と
はいろいろと手を加えているなと言うことがわかりました。
 バリコンは通常売られている市販のポリバリコンなら2.6mmのネジと
3mmのスペーサで延長するのですが、「らじおくん」はバリコンの仕様が
違うのでしょうか。


>>私感ながら、菅野さんの作品は回路のシンプルさ、実用性の高さ、
>>そしてこれらを両立させる「アイデア=二連ポリバリでトランシーブ」
>>が利いたと思います。

 当然、入賞は狙ってはいたのですが(入賞しないと展示もされないこともあり
ます)、それが最優秀賞とは思っても見なかったのが正直なところです。ただ、
10mWoutクラスのQRPp機としては交信面での実用性、大きさ、消費電力では
納得できるものが出来たと思っているにで、その辺を評価していただけたの
かなと思いつつも、その辺は表彰式での講評を聞いてみないと何ともと
いった感じです。

>>表彰式にはご出席されるのでしょうか?

 今のところは表彰式には出席の予定です。

 JR8DAG/菅野 正人

投稿: JR8DAG/M.Kanno | 2007年8月17日 (金) 05時45分

こんにちは。

不慣れな子供の作品ですので、まずキットとして完成させて、その後改造し、さらに動作確認後にケースへ収めるという手順で進めました。そのため、キットの部品配置に縛られてしまい、チューニングダイヤルがケースの端付近の半端な位置になってしまいました。

また、ポリバリは一般的なものですが、スペーサー+ビスだと締め足りないと空回りしますし、締めすぎるとバリコンを壊すので、何とか良い方法を・・・と考えた次第です。
結果的に、秋葉原で出来合いの延長シャフトが入手できたので、これを使用しました。同様のものが「ラジオ少年」でも販売されていたと思います。

私も表彰式にお供する予定です。

投稿: 松永浩史 | 2007年8月17日 (金) 11時03分

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