地球へ…(全24話)
地球へ・・・(アニプレックス公式サイト)
最後は少し端折り気味だったような気がしましたが、あからさまなストーリーの破綻が見られず、30年前の原作からの社会的な状況変化もうまく取りいれており、全体としては良い内容であったと思います。
(1) ジョミーからトォニィへの受け継ぎはやや唐突のような気がしたが、原作には見られなかったブルー → ジョミー → トォニィへの世代の継承が描かれたのは良かったと思う。
(2) ミュウ因子を除かなかった理由は、SD体制を始めた頃の人々の良心だったようであるが、グランドマザーにミュウ根絶のプログラムを組み込んだりと言った感じで当時の人々もいろいろと心が揺れ動いていたのかなと感じた。
(3) グランドマザーは人間を管理できれば満足なようである。一方、人類(の一部)はグランドマザーには逆らわないが、その中でも甘い汁を吸おうと考えている。SD体制はそのような危ういバランスで成り立っているようにも見受けられた。
(4) グランドマザーのシステムをキースは時代遅れと評したが、SD体制開始時点で600年先を予測することは難しかっただろうから、このようなことがあってもおかしくはないだろう。
(5) テレビ版では原作にあったコンピュータテラは存在しなかったが、地球そのものの再生がいつになるかわからない状況では、コンピュータテラの存在は無意味なものだということだろう。
(6) 原作では地球が唯一に近い人類にとっての生存場所であったが、テレビ版ではの地球は人類の聖地としての意味合いはあるものの、生存の場として唯一の場所でないため、ひょっとしたらメギドを地球に向けて撃つのではと思ったら、そのとおりとなった。
(7) エンディングを見ると、いつもことかわからないが地球は青い姿を取り戻すようである。この辺については、DVD8巻目に予定されている新作映像で示されるのだろうか。
JR8DAG/菅野 正人
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