ダイオードDBM,SBMのトランスについて
ダイオードDBMやSBMの電送線路トランスとして通常は
トロイダルコアやフェライトビーズにトリファイラー巻きしたものを
使うことが多いのですが、JF1RNR/今井さんの自作品や
あるいは当局の自作品であるMicro6DSBにバイファイラー巻きの
FCZコイルが使われている場合があります。
この件に関して、JR3KQF/松永さんのホームページの掲示板(no.398他)で
話題にもなっていたようですので、管理人の考え方の整理もかねて
ここで述べてみたいと思います。
ダイオードDBM,SBMの動作条件は、ダイオードにつながる側の
コイルがバランスしていることと考えています。ですので、
トリファイラーでもバイファイラーでもDBM,SBMとして動作すると
いうことです。
次は巻き数なのですが、トロイダルコア活用百科(CQ出版社)には
明確な根拠は見つけられませんでした。ただ、本全体を眺めると、
どうやら最低動作周波数で決まるものらしくFB801-43を使うと4回と
いうことになるようです。トリファイラー巻きはFB801-43における
コイル巻き作業のしやすさから決まったもので、動作上必須では
ないと考えています。
あと、FCZコイルを使う場合、なぜFCZ10S28なのかということに
ついては、このFB801-43を使った場合の巻き数に似ていると
いうことで使えると書いてあった記事(1980年頃のCQ誌だった
と思う)があるだけで明確な根拠はないと思います。要するに
結果として使えればokという話らしく、それならばダイオード側の
コイルがバランスしていれば、あとは使用周波数のみを考慮に
入れれば良いのではと考え、Micro6DSB(回路図)ではFCZ7S50を
使いました。ちなみにFCZ7S50でも動作には何ら問題はないようです。
JR8DAG/菅野 正人
にほんブログ村
なお、JF1RNR/今井さんですが、ポケロクや18MHz台の水晶発振で作られた
144MHzDSBトランシーバーなど、確かにアイディアマンであることは確かなの
ですが、すべてが彼のオリジナルではないこともご承知いただければと思います。
28MHz3石DSBトランシーバーあたりは3石トランシーバーとそっくりな
気がしましたので・・・・。
| 固定リンク
コメント