ハムフェア2010自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表される
ハムフェア2010自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表されました。
入賞されたみなさん、おめでとうございます。
今年は、管理人はコンテストに出品していないことと、ハムフェアに行く予定もありませんので、ホームページで公表された資料からわからないことを中心にコメントします。
【主催者のJARL様へ】
あとにも関係しますが、出品者の資料を加工して掲載するだけでなく、
入賞作品に関する感想(本来なら評価)を書くべきではないかと思います。
開催目的の「アマチュア無線の技術の向上に役立てる」を果たす観点と、
講評をしないという態度は、それなりに力を使っている出品者に対して
非常に失礼であるとこれまで出品してきた1人でもある管理人は
20年以上も前(当時は高校及び大学生)から感じています。
あと、これも相変わらずですが、一部の作品では大きさが重要なのにも
関わらず、その大きさがわからない写真があります。大きさを記載するか、
写真撮影するなら大きさのわかるもの(例えば缶ジュースなど)と並べて
撮影する、それくらいのことが黙っていてもできるようになって欲しい
です(あくまで技術者なり広報者ということを自負していると思います
ので)。
【全般的なこと】
・出品が24で昨年の36からかなり減っています。選外作品の扱い方のひどさ
とか、JARLが作品に対する講評をホームページに掲載しない(ハム
フェアの表彰式では話しているが)ことと関係しているように思えます。
・氏名に「さん」が付くようになったのはなぜ?
・入賞作品を見る限り、全般的な傾向はここ数年変わらないといった
ところで、「作品から製作者の主張、他者とは違うオリジナリティ、
デザインが良いこと」をしっかりと表現できている作品が入賞できて
いるように感じます。
・ということで、審査は妥当と思いますから、繰り返しますが、主催者は
表彰式で話すだけでなく、ホームページなどに文章で講評を残すべきと
考えます。
【規定部門:アウトドア関連機器 全般】
トランシーバはないと思っていたのですが・・・・。あと、CWとマイコンに
なってしまうのでしょうか。
【規定部門最優秀賞】
「PICLOG」(7K1PYG 長澤弘幸)(以下敬称を略します)
特になし
【優秀賞第一席】
「50MHz帯移動用 縦長逆三角形ループアンテナ」(7N4WBD 山本浩治郎)
・こういった移動運用に使えるアンテナがほしいと思っています。
・「パソコンシミュレータによる広帯域設計で、再現性がよい」とありますが、
シミュレータを使うと再現性が良くなるのでしょうか。設計で良くなっているように
思いますし、シミュレータは設計をしやすくする道具であると思うのですが。
・「ロッドアンテナ、アルミパイプなど誰でも入手可能な部品のみを使用している」
のうち、ロッドアンテナはそれほど入手がしやすいようには思えないのですが、
説明書にはもう少し詳しい記述があるのでしょうか(長さ○○cmの標準品を
使っているなど)。
【優秀賞第二席】
「赤外線ワイヤレス・エレクトリックキーヤー」(JA1MKB 黒岩 保)
特になし
【優秀賞第三席】
「ハンドヘルドパドル」(JR1OAO 中島 一)
特になし
【デザイン賞】
「RJX601ミニi」(JK1BMK 青木 一郎)
・3年連続のデザイン賞入賞。誰もがまねできない技術なので入賞は
できるのですが、優秀賞には、もう1ひねり必要なのかなと思います。
どうするかは本人次第ですが、管理人的にはひとひねり上を目指して
欲しいと思います。
・マジックアイとは?と思って調べるとこんなページがありました。
・「高圧電源は9Vの積層電池(006P)×9ケ、低圧電源は12V」ということは
真空管を使っているのでしょうか。
【あると便利で賞】
「七色表示、バッテリー電圧計(モールス表示付き)」(JA1XRQ 髙山繁一)
・文字どおりのあると便利なものです。
・出品者のホームページに関連する資料がありました。
http://homepage3.nifty.com/ja1xrq/FullColour-DCmeter/fullcolour.html
http://d.hatena.ne.jp/shig55/20100318
【自由部門 全般】
相変わらずトランシーバーが多いように感じました。やはり定番なの
でしょうか。
【最優秀賞】
「オールバンドCWトランシーバ」(JE1UCI 冨川寿夫)
・あくまでも管理人個人の感想ですが、ホームページに作品の完成度が
低いと受け取られるような文章は書かない方が良いかと思います。
JARLの審査技術が低いというのならJARLに対して言うべきだし、そういう
意図でないとすれば、他の出品者に対して失礼であると思います。
・作品そのものは冨川さんらしさを感じるものでした。ただ、JH2ECU 沼尻
さんの作品と比較すると、実際に使うことを視野に入れていないように
見受けられるので現実感がないようにも見えました。そのあたりが、
性能的に改善したい話になっているのかなと思います。性能的に納得
できるものを作りたいのなら、目標を明確にする必要があると思います。
実際に使うことを視野に入れるのか、それともひたすら限界性能を追求
するのか、と言ったことです。
・ちなみに管理人の出品作品(例:JR8DAG-2006AM)について言うと、確かに
性能的には改善したいところが出てきますが、当初設定した目標を
ある程度達成していますからそれぞれの作品そのものには納得しています。
【優秀賞第一席】
「Q-L Meter」(JA4LAO 伊藤恒雄)
特になし
【優秀賞第二席】
「144MHz SSB トランシーバー」(JG3ADQ 永井正範)
・自作の参考になるホームページを見るだけで技術の高さが想像されるの
ですが、入賞は初めてのような気がします。
・144MHzはあまりないと思っていましたが、入賞作品では2002年以来の
ようです。
・「周波数表示はメータ(ラジケータ)を使用」をどのように表示させて
いるのか、「三角波発振回路により5秒でバンドをスキャンし、
交信相手を迅速に見つけ出せる」がどのようなものか興味があります。
【優秀賞第三席】
「DFX-GT6 50MHz AM トランシーバ」(JG6DFK 児玉智史)
・これはページを作ったJARLの責任でありますが、作品を作った狙いに
関する記述がないので、以降の説明文にちぐはぐさを感じました。
・「長期にわたり標準となり得ることを目指した回路構成と使用部品の
選定」と「1石再生付レフレックスIFアンプの採用で、受信回路を
簡素化しながらも高感度化」、「1石マイクアンプ兼トランスレス
変調回路の採用で送信回路を簡素化」は簡単に両立し得ないように
思えますが、それをどのように解決したのか、それとも中途段階なのか
興味があります。
・完成段階なら出品者としての権利を確保の上、何らかの形で世の中に
出して欲しいです。
・ケースはタカチのプラスチックケース(型番:SW-120B)でしょうか。
ハンディ機としてはちょうど良い大きさと思っています。
【デザイン賞】
「メッセージメモリーキーヤーAQV 18F14K50_EK1」(JA1AQV 野尻幸雄)
・出品者の意図とは違う賞に入賞されたような気がします。
【たのしいで賞】
「無線の部屋」(JA1FUI 鈴木和夫)
・食玩をヒントにされたのでしょうか。
・文字どおりの楽しさを追求した本作品は、ここ数年の実用性、再現性重視の
傾向が強い入賞作品の中で、新鮮な感じがしました。
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