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2011年8月 5日 (金)

ハムフェア2011自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表される

 8/1(月)、ハムフェア2011自作品コンテスト入賞作品JARL WEB
発表されました。

 以下は管理人からのコメントです。

【全般的なこと】
・出品が21で昨年の24からさらに減りました。東日本大震災の影響だったのか
 それとも長期的なものなのか気になるところです。
・入賞作品が規定部門で2作品、自由部門で4作品、計6作品と
 これまでにない少なさに驚きました。昨年までは約半分の10作品
 以上が入賞していたと思いますが、審査を厳しくしたのか、それとも
 入賞に値する作品がなかったのか気になるところです。

【主催者のJARL様へ】
 もう何年も同じことを書いていますが、入賞作品に関する感想
(本来なら評価)をWEBに掲載して欲しいこと、写真は大きさが
わかるような写し方をするか大きさを記載するかして欲しいです。

【規定部門:災害時対応のアマチュア無線機器 全般】
 偶然にもタイムリーな規定部門になった気もするのですが、入賞が
2作品だったのは出品が少なかったのか、それとも・・・・。

【最優秀賞】
「自転車利用人力発電機」(JR1OAO 中島 一)(以下敬称を略します)
・ある掲示板の書き込みで、最優秀賞受賞を知り、どんなものかと思って
 いました。
・電源の確保というのは大きな命題であること、人力ならば
 足を使う方が大きな電力を取り出せるところに目をつけている点、
 ただ単純に発電するだけでなく効率性をあげるための工夫をしている
 ところが最優秀賞のポイントかと思います。

【アイデア賞】
「Voice Keeper」(JH1SFQ 笠木信二)
・交信を効率的に録音することが目的でしょうか。あと、ネットで
 どこでもアクセスできるようにしたことがアイデア賞のポイントかと
 思います。

【自由部門 全般】
 入賞できなかった作品に見るべきものがあったと思うので、どのようなもの
であったかが気になります。

【最優秀賞】
6m QRP DSBトランシーバー(Pocket6DSB2011)」(JR8DAG 菅野正人
Pocket6AMの二番煎じ的作品では入賞はできても最優秀賞の評価はあり
 得ないと思ったので、正直驚きました。
・「ハムフェア2009自作品コンテスト結果」のエントリで述べている
 どのバージョンの段階かと言えば、まだVer.4.xの段階にはなっておらず、
 今回の作品はまだVer.3.x(感覚的にはVer.3.4~3.5あたり)という
 認識でした。
・それでも出品したのは、現在はVer.3.xとしても、出品しなければ
 Ver.4.xにはいけないだろうとの判断がありました。
・あと、DSBという中途半端な電波形式では最優秀賞は無いだろうと思って
 いましたが、2001年以降では入賞作品はないようでしたので、多少の
 新鮮さはあったのかなと思います。管理人の記憶では1984年に
 50MHz DSBポケットトランシーバーが大学生の部の最優秀賞となって
 おり、DSBトランシーバーはそれ以来の入賞かもしれません。
・作品の内容については、ホームページに掲載していますので、ご覧の上で
 判断していただければと思います。

【優秀賞】
「7MHz SSBトランシーバー」(7N4KYG 高石美喜也)
・「トランジスタで作ったギルバートカル回路」と「VFOはマイコンにより
 コントロールさせ高安定度」が優秀賞のポイントかと思います。
・受信部の中1受信機シングルコンバージョンは中間周波増幅回路が1段と
 いう意味でしょうか。

【努力賞】
「デジタル式SSBジェネレータ」(JR0VLT 丸山孝明)
・SSB生成の第3の方式であるWeaver方式に取り組み、安定性と再現性を
 実現したところがポイントかと思います。これをトランシーバーの一部と
 して使うのか、それとも別の使い方を想定しているのか気になります。

【JARL会長賞】
「トーン発生機能付きAFフィルター」(JE1OCV 皆川勇太)
・製作の目的がはっきりしていること、単純に選択度改善やノイズ軽減を
 するだけでなく、トーンを発生させてゼロインする機構を取り入れたことが
 入賞のポイントかと思います。
・フィルタはパッシブタイプのようですが、どのような回路なのでしょうか。

(参考リンク:いずれも JR8DAGのメモ書きブログ より)
ハムフェア2010自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表される
ハムフェア2009自作品コンテスト結果
ハムフェア2008自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表される
ハムフェア2007自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表される
ハムフェア2006自作品コンテスト結果JARL WEBで発表される

 JR8DAG/菅野 正人

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コメント

「7MHz SSBトランシーバー」の疑問について。
中間周波増幅回路が1段と いう意味でしょうか。
上記、はい、その通りです。基盤を150X100にヤンガーステージを全て入れると、高周波1段中間周波2段の受信構成ですと、入りきれません。そこで、高周波増幅なし、中間周波1段で済ませています。多分感度悪いと思われますが、私の技術で2SK241でこの構成は感度悪かったです。そこで、3SK74で行ったら高感度になりました。他にも、コイルで昇圧させGAINを稼ぐのと、4ダイオードのリング検波でなく、同じく3SK74でプロダクト検波させ、GAINを補っています。
普通MIXにAGCははかけ無いと思いますが、2SK241に比べて非常にいい感じと思っています。
最も2SK241をカスコード??接続してデュアルゲートにすると3SK74と同じ性能が体感的に得られたので、2SK241が、劣るとは思っていません。

投稿: 高石美喜也 | 2011年8月10日 (水) 18時33分

 高石美喜也 さん

 JR8DAG/菅野です。自作品コンテストの入賞おめでとうございます。

 コメントありがとうございます。

>>高周波増幅なし、中間周波1段で済ませています。

 中間周波増幅1段というのは作品例としてはほとんど見たことが
なかったので疑問に思った次第です。

>> 最も2SK241をカスコード??接続してデュアルゲートにすると3SK74と
>>同じ性能が体感的に得られたので、2SK241が、劣るとは思っていません。

 2SK241をデュアルゲートFETと同じような回路では、AGCの効きは良く
ないように思います。私の作品群のAGCは余り良くないのですが、私が
使う分には問題がないことと、部品点数を少なくするとか入手性の問題
などで2SK241(または2SK439)を使用していることが多いというところです。

 月並みではありますが、回路選定は何を求めるかで決まるものだろうと
思います。

 JR8DAG/菅野 正人

投稿: JR8DAG/菅野 正人 | 2011年8月13日 (土) 20時07分

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