8/1(月)、ハムフェア2012自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで
発表されました。
コンテストに入賞されたみなさん、おめでとうございます。
以下は管理人からのコメントです。
【管理人の参加状況】
Twitterに少しばかり書きましたが、アンテナ関係の作品の出品する予定で第1次審査書類を提出しましたが、第2次審査作品提出までに完成させることができずに出品を辞退しました。現時点で、来年以降の出品を断念したわけではないので、どのような作品であるかということについては、まだ公開をしないということでお願いします。
【全般的なこと】
・出品が27で昨年の21から少し戻したようです。入賞作品は9で昨年の
6から1.5倍になっています。全般的に入賞に値する作品が多かった
ということでしょうか。
・ただ、出品の約半数が入賞していた2005年頃に比べると、昨年は約1/5、
今年は約1/3なので、入賞の基準も厳しくなってきたということで
しょうか。
・少なくとも入賞作品を見る限り、選定は適切であったと思います。
選外になった作品がどのような内容であったかわからないのは
いつもながらに気になります。
【主催者のJARL様へ】
・入賞作品に関する感想(本来なら評価)をWEBに掲載して欲しいこと、
写真は大きさがわかるような写し方をするか大きさを記載するかして
欲しいです。
・と、毎年書いていたのですが、昨年、担当者と話をしたところ、
現状ではとてもそんなことをできる状態ではないらしいので、少し
管理人なりに対案を考えなければいけないなと思っています。
【規定部門:アマチュア無線の便利グッズ 全般】
この手のテーマは管理人のもっとも苦手とするところで、どのような
作品が出てくるかと思ったら、なるほどという感じで、感心するばかり
です。
【最優秀賞(総務大臣表彰)】
「Microwave test set(430MHz~135GHz)」
(JA3CVF 森本 清)(以下敬称を略します)
・430MHz以上の送受信テストがこの作品で可能ならば、最優秀賞に
ふさわしい作品だと思います。
・この作品にはしっかりとお金をかけた至高の一品がふさわしいと
思います。そのような作品に105円均一商品は活用しない方が良いと
思います(あるいは活用していても言わない方が良い)。
【優秀賞第一席】
「Petit ToolS(プチツールズ)」(JG1CCL 内田裕之)
・この手の物は欲しくとも作れないのですが、実際に作品として
出品したところが入賞のポイントと判断しました。
・9種類のツールはよくわかりませんが、RFプローブ、低周波発振器、
テスタ、トランジスタチェッカーとかあたりでしょうか。
・この作品は、再現性と低コストが重要ですが、再現性は確保されて
いるようですが、低コストについてはどうでしょうか。
【優秀賞第二席】
「移動運用用メジャーなアンテナ」(JH1NNI 星原義彦)
・着想とネーミングのセンスが素晴らしいです。
・メジャーをアンテナのエレメントにはする発想は思いつかないもので
すごいと思います。
・「5mのメジャー使用で14MHz以上は短縮不要」というのは、メジャーを
つなぎ合わせる必要がないという意味でしょうか。
・アイディアが大事なポイントなので、「100円ショップのメジャーを
エレメントとして使用したのでローコスト」はあまり打ち出す必要は
ないと思います。
【アイデア賞】
「ダミーロードがアンテナになるアダプター」(JE3BRS 泰中美彦)
・まさしく発想の転換、素晴らしい。
【自由部門 全般】
昨年に比べて凝った作品が多いような印象を受けます。
【最優秀賞(総務大臣表彰)】
「136kHz帯 トランシーバー」(JR1OAO 中島 一)
・JH1YMC掲示板でどのような作品を出されたのか気になっていました。
新しく割り当てられたバンドに取り組んだこと、記載内容どおりに
動作すれば最優秀賞の評価は当然と思います。
・独立2メーター表示は何を表示させているのでしょうか(Sメータと
送信出力?)
・規定部門優秀賞第一席のJG1CCL 内田さんも横浜みどりクラブ(JH1YMC)
関係の方のようです。ここ数年の入賞者を見ると、ここしばらくは
JH1YMC関係者が活躍しそうに思います。
【優秀賞第一席】
「電動式マルチバンドアンテナ」(JR0PHS 堀内 修)
・「ローディングコイルの下にSWR計を内蔵。アンテナへの人体の影響を
受け難くするため、遠隔操作でコイル接点の移動をおこなう」が入賞の
ポイントだと判断しました。
・メーカ製にもこのようなアンテナがあったように思いますが、「ロッド
アンテナ、コイル・SWR計、基台部分が分離可能。アダプター利用で
モービル、ワイヤーダイポールにも利用可能」が違いなのかなと思います。
【優秀賞第二席】
「HFマルチバンドSSBトランシーバー」(JR6FO 下地英得)
・内容的にすごいと思うのですが、どのような理由で優秀賞第二席だった
のかが気になりました。
・タッチパネルのインターフェースはこれまでの作品になかったようです
ので、すごさを感じます。
・「回路はシングルコンバージョンによるシンプルな構成」は作品自体が
シンプルではないので、シングルコンバージョンをウリにしたいなら、
ノイズが少ないあたりを前面に出した方が良いと思いました。
【優秀賞第三席】
「ブロック毎に組み上げたハイブリッド送信機」(JA9BSL 野村 実)
・ぱっと見たときにオッと思ったのですが、説明を見るとなんだかよく
わからなくなってきました。
・入賞のポイントが、ブロック毎にくみ上げてメンテナンスをしやすく
したことなのか、真空管を使用していることなのか、説明だけでは
残念ながらわかりませんでした。
・ハイブリッド送信機のようですが、何と何のハイブリッドなので
しょうか。
・電池管とありますが、真空管を使用しているのでしょうか。
・これまでの出品作品を見ると、かなり丁寧に作られている印象が
あるので、そのあたりも入賞のポイントのような気もするのですが、
そのあたりは説明に記載がないので、判断できないというところです。
【デザイン賞】
「TR1000ミニ(50メガDSB)トランシーバー」(JK1BMK 青木一郎)
・誰にもまねができない職人芸
・気になったのは、オリジナルのTR-1000が50MHz AMのはずですが、
作品は50MHzのDSBにしたことです。なにか理由があったのだと
思いますが、説明には書かれていないので、管理人には理由が
わかりませんでした。
(参考リンク)
ハムフェア2012自作品コンテストの募集要項発表される: JR8DAGのメモ書きブログ
JR8DAG/菅野 正人
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