輪廻のラグランジェ(雑感)
輪廻のラグランジェ公式サイト
年表補足短編小説「昏黒のメモリア」
年表補足短編小説「碧落のメモリア」
【雑感】
作品としては、こなれていないところはあれど、ロボットのデザイン、地域とのタイアップ、BGMなどの斬新な取り組み、そして、ウォックスシリーズに乗る(選ばれた?)3人の女の子の成長を中心に据えた一貫したストーリは管理人としては好感を持ちました。ここに、まとめとしてエントリを入れた理由でもあります。
【ストーリ】
・基本的には主人公である京乃まどか、ラン、ムギナミを中心にしてストーリが構築されており、あまり深いものはなかったと思います。
・とにかく、ジャージ部3人組の人間的な成長のために物語が作られているという点は一貫しているように感じられ、何となくプリキュアシリーズと似ていると感じました。
・主役のロボットが出てこない日常の出来事の回があるという点では、機動警察パトレイバーあたりと共通点があるようにも思います。
・結局のところ、この作品で、生じていた問題はディッセルマインの勘違いとモイドの思い込みといったところでした。このあたりを、如何に謎めいてみせるかということに力を使ったと思いますが、まどか、ラン、ムギナミの3人が物語の中でどのように行動するかを見ていると、こういった結末になるであろうことはある程度予測できたように思います。
【作品において印象に残ったことなど】
・物語のキーとなる3体のウォックスシリーズにそれぞれ別の勢力の人間に割り当てられた(選ばれた)こと(地球、レ・ガリテ、デ・メトリオ)。
・3人がウォックスシリーズに乗るための理由付けをきちんと構築したこと。逆にロボットが活躍する場面を少なくする要因にもなったと思うが、このあたりをどうするかの判断は難しいとも感じた。
・物語の終わりに近いところで使った技やアイテムなどが、それまでの話ですでに登場しており、最終決戦に向けてあらかじめ布石を打っていたらしいこと。
・最終決戦の前に、3人で食事をしながら会話をしていたこと。この場面は、輪廻のラグランジェはこの3人のための物語であると言うことを良く表していたと感じた。
・最終決戦で必要だったのは相手を理解することで、武器の威力などは全く関係なかったこと。ただし、ウォックスシリーズは必要だった。
・通常のオービットではウォックスシリーズには全く歯が立たないこと。アルビリウムセペラがマグオルトルに全く刃が立たなかった位なので。
・ウォックスシリーズはかなり頑丈らしいこと。特にみどり、オルカ、フーポォの3体はダメージは受けても目に見える損傷はなく、最終話で無事に帰ってきているので。
・みどりがバックドロップで相手を沈黙させたところ(Season1、第1話)。
・ようこのまどかを立ち直させた携帯電話ごしの「えらそーーーーーに」と「・・・、ジャージ部なんて、やめちまえ!」はこの作品の最大の見せ場だと思った(Season1、第2話)。
・京乃まどかの良い意味での空気の読めなさと、それが物語で生じた問題の解決につながったところ。
・最後の輪廻から帰還するときに「ジャージ部の歌」が流れたときはモイドでなくても唖然としたが、何となくこの作品らしいなと思うくらいの納得感はあった(ちなみにこの展開は管理人は好きである)。
【BGM】
・管理人は「Midori」が一押し。Season2で使われなかったのは残念だったが、ロボット等の発進のシーンに使うBGMとしては、これまでに聞いたことがなかった雰囲気であったこともあり印象に残った。
・あとは、最終決戦他で多用された「○」。なるほどという感じのBGMだと思う。
・サントラは日常から非日常の順に構成したらしい。管理人はどちらかというと非日常系の方が好きではある。
・全般的に、物語に合わせてBGMを作成した結果、それが独特の雰囲気を作っていることは間違いないと思うし、この作品には合っていたと思う。
【その他】
・この物語に関しては続編はないと思う。この物語としてはそれなりに完結しているからである。下手に続編を作るとこれまで築いたバランスを崩すと思うし、管理人はそれを望まない。
・この物語とはつながらない登場人物や舞台であれば、「輪廻のラグランジェ」としてのシリーズ化の可能性はちょっとだけはあるかなと思う。
(関連リンク)
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