2013.08.24(土)に行われたハムフェア2013自作品コンテストの表彰式において実行委員長の講評を聞くことができましたので、その抜粋と作品を見た印象を記録として書きます。
あらためて、自作品コンテストに入賞されたみなさん、おめでとうございます。
【記録の目的】
基本的に管理人の備忘録でありますが、これを読んでいただいた方の参考になれば幸いという気持ちもあります。
【実行委員長の講評】
講評はすべての入賞作品について説明していました。毎年のことですが、
この講評の内容をホームページに掲載して欲しいところです。
(2017.07.17 追記)
※ 2014年8月23日、当日の講評をYoutubeにアップしました。併せて聞いていただけると良いかと思います。
ハムフェア2013自作品コンテスト講評(YouTube - M. Kanno チャンネル)
◎規定部門:無線シャック アイデア グッズ
規定部門のテーマを設定した理由はなし。応募は11点(書類
提出か、1次審査を通過した作品数かは不明)。
○最優秀賞(総務大臣表彰)
「CW多機能TOOL」(JA1MKB・黒岩 保さん)
軽量コンパクトでパドルキー、モールス練習機、メモリーにもなる
多機能さ、また、モールス練習機としても間違いをチェックしてくれる
機能もついている優秀さを評価。
○優秀賞第一席
「いたわりクーリングファン」(JR1OAO・中島 一さん)
最近のハンディ機が再び熱を持つようになったが、その対策として
バッテリにファンを付けるという発想のすばらしさ、規定部門のテーマに
ふさわしいと評価。
○デザイン賞
「14面体スピーカー・マイク」(JA5ILE・石川英明さん)
14面体という奇妙な形をした作品で、目立つ色使いと
インパクトのあるデザインを評価。
【自由部門 全般】
応募は16点(規定部門と同様、書類提出か、1次審査を通過した
作品数かは不明)。作品の種類(トランシーバー、アンテナ等)の
内訳は不明。
【自由部門】
○最優秀賞(総務大臣表彰)
「屋外型プリセット式リモートアンテナチューナー」(JS6STF・青木 実さん)
3.5MHz~29MHzをカバーするアンテナチューナーを非常に綺麗に
作られており、商品化できそうな出来の良さを評価。
○優秀賞第一席
「7MHz SSBトランシーバー」(JE1UCI・冨川寿夫さん)
トランシーバーとしての性能が非常に良かったこと、前面パネルの化粧板の
仕上げも綺麗に仕上げられている点を評価。
○優秀賞第二席
「DFX-705 430MHz FMトランシーバー」(JG6DFK・児玉智史さん)
難易度の高い大変軽量コンパクトなハンディ機を製作したこと、
および、作品の性能が優れていたことを評価。
○優秀賞第三席
「帰ってきたおやじの作った50MHz 振幅変調 送受信機」(JH2UIN・高山清司さん)
綺麗に仕上げられていたこと、作品名のとおり出品者は帰ってきた
アマチュア無線局長であり、今回のハムフェアのテーマにぴったりで
あった点を評価。
○奨励賞
「目と耳で確かめる導通試験セット」(岡本和真さん)
○奨励賞
「DDS VFO Digital Radio」(JH1FWW・山下 薫さん)
この2作品は、かなりの技術を要する作品であったが、子供ながらに
良くできていた点を評価。
(管理人注:子供ながらに良くできていたという表現は作品を提出した人に
失礼な言い方だと管理人は感じます。少なくとも私が中学生
くらいの時に言われていたら不愉快に感じたと思います。)
【管理人コメント】
○全般的なこと
・今回はあまり作品をじっくり見ることができませんでした。
入賞と選外の線引きも不明ですが、ある程度、出品者のこだわりを
理解してもらった作品が入賞しているような感じがします。
・入賞作品はカラス越しの展示ではなく、ここ数年と同様に棚の上に
置かれていました。
・昨年実施した入賞者が作品の説明をする時間は今年は設けな
かった(できなかった)ようです。
○入賞作品コメント
(規定部門)
・優秀賞第一席に入賞されたJR1OAO 中島さん、アイボールありがとう
ございました。実際に作品を見たときに、その小ささに驚きました。
大きさはJARL WEBではわからなかったことで、実物を見たことで
入賞に値する作品であることがわかりました。
・デザイン賞の「14面体スピーカー・マイク」は、とにかく見た目の
インパクトがすごかったです。展示用説明文を見ると、どうも操作は
複雑な感じで、実用性はどうなの?と言う感じですが、そういうものを
吹き飛ばすほどのデザインだったと思います。
(自由部門)
・優秀賞第一席に入賞されたJE1UCI 冨川さんに久しぶりに話が
できました。ありがとうございます。
冨川さんとのやり取りで、作品を作る際は、考え方が重要と
言うことで一致していましたが、冨川さんには、実用性などより
技術的にすごく高いとところを目指して欲しいと管理人は思って
います。
今回の作品は、技術的な高さが見えづらいのが難点と思ったのと、
四角の穴は冨川さんであってもまっすぐにあけにくいのかなと
感じました。
・優秀賞第二席の児玉さんの作品は、とにかく430MHzであること、
利用用途を想定した上で、最近普及してきたRFIDに目を付けた
ところがポイントだったと改めて実物を見て感じたところです。
・優秀賞第三席の作品は、タイトルが入賞の大きな決め手ではある
ことは間違いなかったですが、ケースへの実装方法が少し変わって
いたことも入賞のポイントになっているとも感じました。どのような
回路かについても気になって説明文を見たのですが、オリジナル
なのか何かを参考にしたのか記述がないのでわからなかったのが
残念でした。
○その他
・展示用説明文は全般的に地味で、もっとアピールしても良いような
気がしましたが、奨励賞の岡本さんの展示用説明文は
Q&A形式でAの部分を付箋で隠すといった工夫されてたのが
印象に残りました。
・今年は、気合いを入れてみることができず、歯切れの悪いコメントに
なってしまったかと思います。来年は少し原点に返って、管理人の強みを
出せる(結果以前に納得できる)作品を出品できれば良いと思って
います。
(参考リンク)
ハムフェア2013自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表される: JR8DAGのメモ書きブログ
ハムフェア2013自作品コンテスト結果: JR8DAGのメモ書きブログ
ハムフェア2013自作品コンテストの募集要項発表される: JR8DAGのメモ書きブログ
JR8DAG/菅野 正人
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