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2014年6月 8日 (日)

JP2OMU局製作のフェムト2014について(2014.06.08)

JP2OMU局製作のフェムト2014の回路図が6mAM.com6mAM掲示板で公開されたようです。

 回路図は該当の掲示板に公開されているので確認していただけばよいと思いますが、掲示板は時間が経過するにつれて探すのが難しくなるので、Googleで「フェムト2014 JP2OMU」と検索して見つけると良いと思います。

 フェムト2014 JP2OMU - Google 検索

 この話題について、ツイッターで書き込んだところ、お気に入りへの登録やコメントがありましたので、加筆訂正の上ブログに記事としてまとめておこうと思います。

 いつものことですが、今回の記事は管理人の情報整理が第1優先事項です。ただ、他の方に役に立つことがあれば、それは歓迎するという立場です。そういうつもりで読んでいただけるとありがたいです。

 (作品に関するコメント)
・ 回路を見ると製作者の思想というか、こだわりみたなものが
 垣間見えます。電源ラインの1mHとか、Sメータ件RFメータの回路
 とか、VXOにトランジスタを使う、あたりです。
・全般的な回路のまとまりも良いのではないかと思います。ある程度
 使う事を前提としたというか、これまでのフェムト2004の運用で
 得られた経験も生かした回路構成になっていると感じます。
・LA1600をシングルスーパーで使うアイディアはFCZ研究所
 #214 50MHz AMスポット受信機を参考にされているかと思います。
 目の付け所が素晴らしいと思います。一方で、IFを10.7MHzに
 した関係でゲインが不足してしまったのか2SK241GRのアンプを
 追加していますが、これがAGCの効きを悪くしている要因に
 なっていると感じました。

 (管理人が追試する場合の検討事項)
 上記を踏まえた上で、管理人が検討する箇所は以下のとおりです。
(1) 受信のRF-AMP、IF-AMPの2SK241GRはやはりバイアスをかけることを検討。
 → GRランクだと電流が多く流れやすいので、アイテックの
  コイルを使った場合における発振の要因となっているのではないか?
  バイアスをかけて電流を制限することで発振を抑えられないか。
(2) また、発振対策として、入力に抵抗を入れることなども検討。
(3) IFの水晶フィルターの段数は8エリアだとEs交信が多いので、
 今まで運用実績も考えて4素子を検討。ただ、2素子でも使える
 ような気はする。
(4) 送受切換のPTTスイッチの負担の軽減
 → 2個を直接スイッチで切り換えているが、リレーによっては
  50mA以上の電流が流れそうなので、トランジスタのスイッチング
  回路を負荷することを検討
(5) 送信のマイクコンプレッサに1kHzのBPFを追加することを検討。
 → 固定機であればスペースはあると考えられる。
(6) Sメータ兼RFメータは、マイナスをアースに接続する回路に変更。
 → メータを外部に引き出すことを視野に入れるなら、マイナスが
  アースでないと不便。
(7) 10μF以下の電解コンデンサを積層セラミックに変更。
 → 動作的にはあまり変わらないと思うが、耐久性が少し
  高そうなのと、極性を気にしなくても良いのがメリットかと
  思う。

 とりあえず、回路図だけから浮かんだのは以上のとおりです。他、実際に製作してみて不具合が出たら修正するという形になると思いますが、その際の検討事項として思いつくには以下のとおりです。

・変調トランスはST-41Aでokか?
・終段のFETの電力増幅は動作するか?
・IF-AMPの2SK241GR(Q10)は削除できないか?
・その他細かい部品定数は問題ないか、ある程度自由はきくか?

 以上、いろいろと書きましたが、今回は「フェムト改」の時と異なり
実際に追試をできそうにありません。従って、上記のことを確かめることは
管理人にはできそうにない状態ですが、記事を読まれた方に何らかの参考に
なれば幸いです。

 JR8DAG/菅野 正人

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コメント

拝見させていただきました。勉強になります。実はDAGさんのページを拝見しAM機を作ってみたいと思っております。残念なことに私の力不足で製作しても完成に辿り着けないと思い、簡単なものに取り組んでレベルアップした後にと考えております。そんな私ですので、回路図だけでなく回路についての説明というのは非常にありがたいです。ありがとうございました。

投稿: JG7SFR/1 | 2014年6月 9日 (月) 05時37分

 JG7SFR/1 さん、こんばんは、ブログ管理人の
JR8DAG/M.Kannoです。JR8DAGのホームページおよび
ブログをごらんいただきありがとうございます。

 ホームページを開設した1998年ころだと、自作の
参考になる本があったのですが、現在はWEBに情報は
ありそうだけど、アマチュア無線の自作を中心として
まとめたものは少ないかなと思います。
 そうなると、何らかの形でそういうページを作る
価値があるのかなと感じています。

 自作に関する考え方などのページ
(http://www6.plala.or.jp/jr8dag/jisaku/jisaku00.htm)
は他のページに比べてアクセス数が多いので、需要は
あるのかなと感じるところですが、ある程度まとまったものを
書こうとすると、現在の数倍の労力が必要であり、さすがに
現状では難しいというところです。

 ご存知かと思いますが、JG3ADQ/永井さんのホームページ
(http://homepage3.nifty.com/jg3adq/)は比較的良くまと
まっているのではないかと思います。

 では、今後ともよろしくお願いします。

 JR8DAG/菅野 正人

投稿: JR8DAG/M.Kanno | 2014年6月 9日 (月) 21時27分

こちらこそよろしくお願いいたします。JG7SFR/1の田口と申します。
ADQさんのページの紹介ありがとうございました。

投稿: JG7SFR/1 | 2014年6月14日 (土) 23時07分

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