映画『WOOD JOB!(ウッジョブ) ~神去なあなあ日常~』
今まであまりなかった林業を題材としたエンターテイメント映画
映画『WOOD JOB!(ウッジョブ) ~神去なあなあ日常~』公式サイト
札幌シネマフロンティアで見ました。
・鑑賞者の年齢層が高かったように思う。まどか☆マギカやアイドルマスターなどとは対照的だし、比較的年齢層の高かった宇宙戦艦ヤマト2199より年配の人が多かった気がする。
・林業を題材とした娯楽映画としては良かったと思う。
・林業研修生のパンフレットは現代林業がモデル?あの月刊誌の表紙の人は森林組合などの事務員が多いけど・・・・。
・この作品はエンターテイメントとしてはOKだけど、逆に林業のことを知ってもらうのなら正直結構突っ込みどころは多いかも?
・とはいえ、日本の林業関係では有名な速水林業が協力しているようなので、内容の妥当性に関してはokなのかなと思う(妥協したのかもしれないけど)
・この作品を見ていると林業を営むには、都会から離れて全く違う生活をしなければならないようなイメージに感じられる部分もあるが、実際はそこまで深刻に考える必要はないように思う。確かに仕事には特有のものはあるし、雰囲気は違うのは間違いないと思うが、基本的に他の職業についている人たちと同じような生活ができなければ、林業業界が廃れていくだけだと思う。
・STIHL社のチェーンソーが出てくる。ドイツの会社だが、林業に関する作業をかっこよく見せる会社という印象である。このSTIHL社の一番すごいと思ったのは、チェーンソーのおもちゃを販売しているところ(買いました)。カタログに書いている文章は「小さな「STIHL ファン」に大きな夢と楽しみを」
・最後のお祭りの場面は面白いけどあれだけの大木の伐倒作業はたぶん人力ではできないような気がする。
・子供と若いお母さんが多かった気がする。実際には1,2人くらいじゃないだろうか。
・林業に限らないけど、やってはいけないことがそれぞれの世界にはあり、けがをさせないために厳しく指導するのは当然なのだけど、そうであるならば怪我をさせたのは正直まずいかなと・・・。
・主人公の高校時代の同級生たちがあまりにも軽すぎるというか想像力がなさ過ぎるというか、林業従事者との対比を際立たせたいための演出なのだろうけど、もう少し表現方法を考えて欲しかった気もする。少なくとも、林業=スローライフではないはず。
・GISとかGPSが出てくるのだったら、子供が遭難したときにはGERMIN社のGPSくらいは持たせた方が良い気がする(地理がわかっているベテランは不要だと思うが研修生クラスなら有効なツールになるはず)。
・そんなことを考えると下手な情報技術ツールは出さない方が良い気がしたのだが・・・・。
・映画で表現される林業は非常に人間が関わる部分が多いが、これは木材は高く売れないのに、販売するまでのコストが高いという日本における林業の問題(課題)の一面を表している。中村林業は100年の大計と銘木市で経営をしている描写であったが、これはビジネスモデルとしては成立しないので、実際は違うやり方で経営をしていると思われる。
JR8DAG/菅野 正人
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