ハムフェア2014自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表される
7/24(木)、ハムフェア2014自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで
発表されました。
ハムフェア2014自作品コンテスト入賞作品
コンテストに入賞されたみなさん、おめでとうございます。
以下は、管理人が、上記の入賞作品のホームページの記述から、
作品のポイントを読み取る訓練を目的にメモ的に記載しているものです。
あくまでも、自分のために行っていることであります。
【全般的なこと】
・昨年までなかった第1次審査通過作品(いわゆる選外作品)の応募者と
写真が紹介されるようになりました。これは評価できることだと
思いますが、作品名も紹介されると良いのかなとも思いました。
・あと、入賞作品の説明文が増えたようです。ただ、管理人の作品を
見る限り、応募書類の記述から選んだだけというのは変わらないよう
です。ひょっとすると応募書類に説明をしっかり書いた作品だけを
入賞させたのではとも思っています。
・応募数はホームページを見る限り第1次審査の合格作品数のようです。
・出品数は昨年の27より若干増えたようです。特に、規定部門は10作品
位と思っていたところに16作品もあったのは驚きました。
・入賞作品は出品数の約3分の1で、約半数の出品作品が入賞していた
2005年頃に比べると、ここ3,4年は入賞の基準も厳しくなってきて
いるように感じます。
【主催者のJARL様へ】
・人員的な問題がある中で、第1次審査通過作品を紹介したこと、入賞
作品の説明文が多くなったことについては評価します。
・昨年と同じですが、いろいろお願いしたいことはあるものの、審査
する側のJARLの体制が不十分であるのは仕方ないようですので、こちらで
それなりの情報収集をしますので、こちらなりに解釈してブログ等で
公表して構わないですか?ということにしたいと思います。
【規定部門「CW関連アイディアグッズ」】
アイディア→実際の使い勝手を改善するための改善と
考えた作品が多く、その辺を実用的にうまく構成した作品が
入賞しているように思います。
一方で、JH2ECU/沼尻さんのような技術を極めた作品は少ない
ようで、実用性はともかくとにかく技術を極めた作品がもう少し
あっても良いような気がします。
○最優秀賞(総務大臣表彰(予定))
「移動用多機能CWキーヤー」(JJ1BMB 大湖淳一さん)
・移動運用で使うにあたって便利というか、あった方が良い機能を
とにかく盛り込んだあたりがポイントになるかと思います。
・使い勝手を良くするには、それなりの運用年数が必要ですから、
この作品を作るまでの10年以上かかっているのではと感じました。
○優秀賞第1席
「モールス受信・送信練習機」(JA3GTG 中田 晄さん)
・CWの練度を上げるために役に立つ機能を盛り込んでいるところが
入賞のポイントかなと思います。
・他、いろいろな機能を簡単に扱えること、扱いやすい大きさなどが
ポイントなのかなと思いますが、実際に作品を確認する必要があり
そうです。
○優秀賞第2席
「エレキー付きCW/PHONE CQマシンPCインターフェース」(鴻巣アマチュア無線連合会代表 JA1COU村田 豊さん)
・この作品に関する掲示板はこちらです。
http://bbs10.aimix-z.com/gbbs.cgi?page=&viewcont=th&room=ja1zit&mode=res&no=4575
・無線機を選ばない汎用性(多くの人が使える)、HAMLOGとの連携
(使い勝手の向上)、USBによる電源供給可能(移動で使いやすい)
あたりが入賞のポイントかと思います。
・あと、10台ほど製作しているようですが、多くの人に配布して
CWのアクティビティ向上に貢献できる点も評価のポイントと
感じました。
○優秀賞第3席
「ロックインアンプで超狭帯域受信を可能にしたQ5'er PLUS」(JH2ECU沼尻英二郎さん)
・ロックインアンプ・・・・?、Q5'er PLUS・・・・?と謎な
用語が出てきたので、Googleさんで調べました。どうやら以下のページが
解説として良さそうです。
(ロックインアンプ) http://www.toyo.co.jp/sr/what/
(Q5'er PLUS) http://www2u.biglobe.ne.jp/~hu_amp/rxhmq5.htm
・ざっと見る限り、非常に面白い技術のようで、そのあたりを見い
だして実際の作品にする沼尻さんの技術の高さが垣間見える作品と
感じました。
・古い機器に使える汎用性がウリでもあるようなのですが、一方で
これを組み込んだ作品(例えば無線機にするなど)として出品しな
かったこともあって、優秀賞第三席なのかなとも思ったのですが、
そのあたりは出品者がどのように考えているのかは気になるとこ
ろです。
○奨励賞
「CWをするとおもしろい!!」(JH1TKJ 中嶋彩華さん)
・FMワイヤレスで電波を飛ばすあたりの発想が大人には
思い浮かばないような気がしました。音楽プレーヤを
BluetoothやFM電波で飛ばす機器があり、それをヒントに
考えたのだとしたら大したものだと思います。
・デザインは結構派手そうですが、これくらいやった方が
良いと管理人は思います。
【自由部門】
技術的な高さだけでなく、それが実際に使うための技術と
して、うまくかみ合った作品が入賞していると感じました。
なぜか、最優秀賞以外の作品が7MHzの無線機だったのは
偶然なのでしょうか。
【自由部門】
○最優秀賞(総務大臣表彰(予定))
「21~50MHzマグネチックループアンテナ」(JR1OAO 中島 一さん)
・ロケットに単バンドのループアンテナが展示してあって
コンパクトだなと思っていたのですが、それをマルチバンド化
したあたりが素晴らしいと感じました。
・あと、中島さんの特徴だと思いますが、コントローラーを付けて
いるところが大きなポイントだと思いますし、そのコントローラーが
実用的に使いやすいのだと思われます。
・中島さんの作品は、技術の高さもさることながら、その技術の
使い方が非常に上手な印象があります。
○優秀賞第1席
「7MHz・CW・QRPトランシーバー」(JA8CXX 高野順一さん)
・7MHz CWをQRPで運用するにあたって必要と考えている機能を
きちんと選定していること、それを技術的にしっかりとした形で
盛り込んでいるあたりが評価のポイントではないかと思います。
・説明文を見る限りでは地味ではありますが、その分、バランスが
良く長く使う事ができる作品ではないかと思います。
○優秀賞第2席
「いろいろ楽しめる真空管式電信無線機」(JR0PHS 堀内 修さん)
・出品者のホームページはこちらです。
(JR0PHSの出来事) http://blog.goo.ne.jp/73taira258
速報! 首を 長ーくして待っていた入賞通知が届きました - JR0PHSの出来事
・実用性重視の作品ではありますが、少し遊び心的な機能を
盛り込んだあたりがポイントかなと思います。
・優秀賞第1席の作品と比較すると、その遊び心的な部分が少し
かみ合っていないのかもしれません。
・なかなか手に入らない部品を手作りできるのであれば、他の方が
追試できる要素を残しているので、そのあたりも入賞のポイントに
なったのかなと感じます。
○優秀賞第3席
「40m QRP AMハンディトランシーバー(Micro40AM2014)」(JR8DAG 菅野正人)
・近年、運用が行われ始めた7MHz AMに関する作品をハンディ機という
コンパクトなサイズでまとめた点を評価していただけたのかなと思います。
・7MHz AMというトレンドに乗っかって作品を出すことを決めた際に、
管理人には標準機とハンディ機という2つの選択肢がありましたが、
どうやらハンディ機というのは入賞するという点では正解だったかなと
思います。
・このあたりの本作品の出品にあたって考えたことについては、後ほど
ブログで別記事として書きたいと思います。
○アイデア賞
「プラグイン方式で作った7MHz SSBトランシーバー」(JE1GIX 金子勝郎さん)
出品者のホームページはこちらです。
(同窓会HP管理人のつぶやき)http://yachikou75.blog.fc2.com/
(該当の記事)http://yachikou75.blog.fc2.com/blog-entry-522.html
・ブログを読ませていただいたかぎりでは、動作にはいろいろと難があった
(大変だった)ようですが、ICソケットを利用したプラグイン方式の作品は
なかったようですので、そのあたりの評価が高かったのではと思います。
・このユニット方式は、たぶん汎用ソケットなので追試しやすい、不具合の
あるユニットを交換する、あるいはユニットをバージョンアップする
など、いろいろな展開が可能と思われます。もし、出品者がその辺の
ことをわかっていないで出品していたとしたら、作品をきちんと見つめ
直した方が良いのではと思います。
・いずれにしても入賞には値する作品であったと管理人は判断しました。
(関連記事リンク)
ハムフェア2014自作品コンテスト結果: JR8DAGのメモ書きブログ
40m QRP AM ハンディトランシーバー(Micro40AM2014)のページを公開(2014.07.22): JR8DAGのメモ書きブログ
ハムフェア2014自作品コンテストの募集要項発表される: JR8DAGのメモ書きブログ
JR8DAG/菅野 正人
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コメント
こんにちは
以前より訪問させて頂いていますが、初めてコメントいたします。
この度の応募にあたっては、応募用紙や提出書類の記載にあたって、多くの部分を参考にさせていただきました。
お蔭様で、初出品の不出来な作品ながら選考に残ることが出来ました。
元々のコンセプトは、電子ブロックの様な組み換えが楽しめるトランシーバをと考えていましたが、上手く行かずに今の形になりました。(これも漸く動作するところまで行ったという所です。)いずれ追試を試みたいと考えています。
ハムフェア会場でお会いすることがあろうかと思います。
先ずは御礼かたがたご挨拶までに。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: JE1GIX | 2014年8月 3日 (日) 09時15分
JE1GIXさん、こんばんは、ブログ管理人のJR8DAG/菅野です。
自作品コンテストの入賞おめでとうございます。多少動作に
問題があっても、JARLとしては、そのアイディアを紹介する
価値があると判断しての賞の選定であったと思います。そうで
ないとJARLはいい加減な審査をしているということになります
し、同様の先人の受賞者にも対しても失礼になるかと思います。
とはいっても、なかなか自分の作品の価値には気がつかないもので、
1996年のAMRC-696(優秀賞第三席)とか、2007年のPocket6AM(最優秀賞)は
自分でも驚きでしたが、あとになってみると、他の人がやっていなくて
欲しがるようなものを作っていたのかなと感じています。
>> この度の応募にあたっては、応募用紙や提出書類の記載にあたって、
>>多くの部分を参考にさせていただきました。
多少なりともお役に立てたようで、ありがたく思います。
出品作品について相手(審査員)にうまく伝えるかという点では、
プレゼンテーションの方法論はある程度確立されていると
思いますが、持っている情報を整理して、できるかぎり短い
文章で余すところなく示すのは難しいと感じるところです。
今回出品した作品の周波数選定(12MHzと19.2MHz)は既製品の
水晶が使えることを念頭に入れていたにも関わらず、書類には
その点に全く触れておらず、今回の作品が選外になっていたら
後悔するところでした。
自作品コンテストの審査書類を公開しているのは、どうやら
私くらいのようですが、主目的は自分の情報の整理ではある
ものの、結果的に自作品コンテストの募集要項にある「アマ
チュア無線の技術の向上に役立てる」ことに貢献できていれば、
それは良いことであるとも思っています。
では、よろしくお願いします。
JR8DAG/菅野 正人
投稿: JR8DAG/M.Kanno | 2014年8月 4日 (月) 01時04分