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2014年11月20日 (木)

AMおよびQRP関係のコンテストについて(2014.11.20)

 JR8DAGのホームページおよびブログをご覧いただきありがとうございます。

 今回、当局の運用に大きくかかわっているAMおよびQRP関係のコンテスト(QSOパーティ含む)についてコメントを書きたいと思います。何らかの参考になれば幸いです。

 (先に留意事項です)
 記述に関して、事実関係の間違いがあった場合は文章を修正することがありますが、個人的な考え方を修正することはほとんどないと思います。
 その点を承知の上で、以下の文章をご覧ください。

【全般的なこと】
・一部を除き、開催趣旨をはっきり明示していないコンテストが多いです。趣旨が明示されていなければ、評価以前の問題である、あるいは他の人に勝手な解釈をされても良いということでしょうか。
・参加者を増やそうと思うなら、頂点ではなく、底辺近くにいる人のの処遇をどうするかが重要だと思うのですが、デンソー幸田アマチュア無線クラブを除き、その辺のことを考えていないコンテストが多いです。
・上記の視点で見ていくと、管理人が最も高く評価するのはデンソー幸田アマチュア無線クラブが主催する6mAMQSOパーティ、6mAMサマーパーティーになります。

 以下は個別のコンテストについてのコメントです。各年の開催順に記載しています。

6mAMマラソンコンテスト
主催:6mAM愛好会主催
開催時期:1/1~6/30(前半),7/1~12/31(後半)開催

・10年以上にわたって続けてきたことが、もっともすばらしいことだと思います。
・開催の趣旨が説明されていることは良いことだと思います。
・現行の規約を続けていくのであれば現在のエリア別の順位決定は妥当であると思います。
・規約を変えるつもりがありますか?変えないとすればその理由は?規約を変えないのは、長期的な統計データを取りたいとかですか?
・規約を変えるとすれば、「交信局数×交信日数×エリア数」にするアイディアがすぐに思いつきます。これなら、エリアごとではなく日本全国を対象とした表彰が可能となると思いますが、このように規約を変えるといった検討をしていますか?

○6mAMQSOパーティ
主催:デンソー幸田アマチュア無線クラブ
開催時期:1/2 09:00~1/3 21:00(QSOパーティと同時開催)

意見を取り入れて規約等の改善を図るあたりの対応力がすばらしいと思います。
・開催の意図が説明されていることは良いと思います。
・ある一定の基準を達成すればアワードを発行する規約は底辺の拡大に貢献するという点ですばらしいと思います。
・上記に加えて、JARL QSO パーティに合わせた開催時期の設定が参加者を増やす大きな要因になっていると思います。
・課題は他のエリアの参加者を増やすことかと思います。
・気になるのは、事務的な作業がこなせるのかどうかということと、このQSOパーティが、他の人でもまねができる作業内容になると
 よりよいのではと思っています。
(2016.08.09 追記)
・管理人の懸念のとおり2015年を最後に開催が行われないこととなりました。

○QRPスプリントコンテスト
主催:きゅうあ~るぴぃ~コミュニティ
開催時期:5月第2日曜日開催(2014年は5月11日)

コンテストの開催の趣旨が全く不明です。説明する気はないのでしょうか?それとも全く伝わっていないことに気がついていないのでしょうか?
QRO局が交信しても得点に貢献できない規約は大問題です。QRO局が参加者となれないのは問題ありませんが、参加者にサービスすらできないという規約は、他のコンテストではあり得ないことであることから、QRPスプリントコンテストの規約には大きな疑問があると管理人は考えます。どうしてそのような規約にしているのか、誰かに言われなくても説明する必要があると管理人は思っていますが、理由が全く説明されていません。説明する気は全くないのでしょうか?
・参加者が多くて主催者は満足しているようですけど、参加者を見るとほとんどが1エリアですが、その辺をわかっておられる上での満足なのでしょうか?

2エリア主催AMコンテスト
主催:6mAM愛好会
開催時期:7月最終日曜日(2014年は7月27日)

・開催の趣旨が説明されていることは良いことだと思います。
・開催時期の設定意図が説明されている分だけまだ良いとは思ってますが、それにしてもコンディションの当たり外れが大きすぎると思っています。
・できる限り表彰して参加者を増やしたい意図は感じますが、少し分散気味のような気がします。全体を一括にして表彰し、その中で50MHzバンド○位、QRP○位と表彰しても良いと思っていますが、いかがでしょうか?

○6mAMサマーパーティー
主催:デンソー幸田アマチュア無線クラブ
開催時期:8月第2土曜日~8月第3日曜日の9日間
(2014年は8月9日~8月17日、ただし00:00~06:00は除く)

・6mAMQSOパーティーと同様に、意見を取り入れて改善を図る姿勢、ある一定の条件を達成することでアワードを発行して底辺の拡大を図ろうとすることはすばらしいです。このサマーパーティーが、他の人でもまねができる事務作業内容になるとより良いのではということも6mAMQSOパーティーと同様です。
・開催時期は、デンソー幸田アマチュア無線クラブの業務との関係でお盆周辺になっているという点は理解できますが、できるならばFDコンテストも開催期間に入れていただけると、6mAMQSOパーティーと同様にJARLコンテストとの相乗効果が期待できるような気がします。
(2016.08.09 追記)
・管理人の懸念のとおり2015年を最後に開催が行われないこととなりました。

○JARL QRP Club 2014年 QRP コンテスト
主催:JARL QRP Club
開催時期:11月3日らしい

・QRPスプリントコンテストと同様に開催趣旨が全くもって不明です。説明する気はないのでしょうか?それとも全く伝わっていないことに気がついていないのでしょうか?
・QRO局が得点になっていないのは大問題です。どういう意図でこのような全く意図が理解できない規約を設定しているのか、全く説明がありませんが、説明する気はないのでしょうか?
・このEsの開かない時期に50MHzシングルバンドで参加して、1エリア以外の人はどうやれば入賞できるのか教えていただけないでしょうか?
・参加者を増やそうとは到底考えていないコンテストと管理人には思えるですが、それで間違いないでしょうか。
・ちなみに、QRPスプリントコンテストとJARL QRP ClubのQRP コンテストの事務局は同じ人のようです。その人は8エリア在住のようですが、地方の状況が全くわかっていないような規約設定をしているということは、自分で運用もしない、人の話も聞かないで規約を設定しているのでしょうか?それとも自己満足と言うことでしょうか?
・趣味ですので、自己満足で一向に構いませんが、そうならそうであると明言して欲しいと思います。
・このコンテストの主催者であるJARL QRP Clubもこのコンテストの事務局と同様にいろいろな取り組みについて趣旨を説明する気がないようです。次期以降のCLUB役員に立候補される方は、イベントを開催するあたって趣旨を明確に示すことを公約にしていただけると管理人としてはありがたいです。

○1エリアAMコンテスト
主催:まんなかくらぶ
開催時期:12月23日10:00~12:59:59

・コンテスト開催の趣旨に関して説明がないので、規約から趣旨を判断してくださいという解釈で良いのかなと思っていたのですが・・・・。
・そのコンテストの規約から判断すると、「この規約に納得している人だけがコンテストに参加してください」と言っていると思ったのですけど、ハムフェア2014の時に、管理人のブースにJQ1QFO局がのこのこと規約の紙を持ってきて「コンテストに参加してください」というのは、管理人が考える1エリアAMコンテストの開催趣旨と合致しないように思うのですが、いかがでしょうか?
・そもそもコンテストに参加する判断材料として重要と思われる表彰規定を書いていないのは、参加者を増やそうとする意図には全くもって合致しないと思いますが、いかがでしょうか?
・そのような中でも1エリア以外の参加者各エリア1位に2007年までは表彰状を送っていただき、それが管理人にとって参加の動機になっていた部分が大きかったのですが、昨年、主催者の(管理人の視点から見れば勝手な)判断で1エリア外局部門全体での表彰(昨年は1局、参加局数によって増はあるらしい)に変更したそうです。この表彰条件で、1エリアの近くで運用する2,7エリア(静岡県、福島県)以外の局がどのようにしたら入賞できるのか現実的な方法を教えて欲しいものだと思います。
・この表彰規定以前に、この1エリアAMコンテストはどのような意味づけを持っているかを、どうやら主催者はわかっていないのでは?ということがこのコンテストの最大の問題だと感じています。
・主催者からすると、1エリアだけで十分な参加者があり、事務処理も追いつかないから、今の規約で良いと感じているように見えます。趣味ですからそれで構わないと思いますが、そうであれば、趣旨説明に書いていただけるとありがたいです。
(2016.08.09 追記)
2015年12月23日実施の第31回の開催結果を見ると、再度各エリア毎に表彰する形に戻ったようです。2016年の第32回をどのように取り扱うか不明ですが、1エリア外部門の表彰方法が変われば、1エリアAMコンテストに関するコメントも変わることになります。

 JR8DAG/菅野 正人

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コメント

マラソンコンテストについて
「交信局数×交信日数×エリア数」にしての全国での表彰のアイデア面白いと思いますが、アクティビティよりも設備やロケーション(移動)等の効きが大きくなると思いますので・・・
希望者のみ別部門を新設するのも一方法とは思いますが。

因みにこの方法で近々の何回かを計算してみると2エリアトップの方が圧倒的に1位となります。

投稿: JF2QKA@大橋 | 2015年2月28日 (土) 12時02分

 JF2QKA/大橋 様

 ブログ管理人のJR8DAG/菅野です。コメントありがとう
ございます。また、各AMコンテストの運営ありがとう
ございます。

 まず、総論です。

 今回の私の案の前提は

(1) 主催者が何か改善したいと思っている(大前提)
(2) 現在の交信方法を変えない(参加者に新たなことを
 要求しない)
(3) 現在とは別の考え方の人を発掘する

 といったことを考えています。

 管理人の視点で見ると、10年以上続けていて、6,7,0エリアの
ログ提出がないこと、特に6エリアのログ提出がない件については
真剣な考察が必要だと考えると思います。

 次に、各論です。

>>アクティビティよりも設備やロケーション(移動)等の
>>効きが大きくなると思いますので・・・

 アクティビティの点数比重は下がるかも知れませんが、
上位入賞のためにはアクティビティは依然として必須なのではと
思います。アクティビティに加えて、設備やロケが必要に
なると思いますが、後者の2つは参加者の意志で改善できると
思います。
 あと、現規約の交信日数マルチがアクティビティに貢献できる
かどうかは要調査ですが、仮にアクティビティに貢献できると
しても交信ができなければマルチに加算できない点は課題で
あると思います。交信数0の日をマルチ加算するには、提出
書類からは判断できませんから、現行の交信方法で改善方法は
上記のエリア数が実行しやすいのではと判断しています。

>>希望者のみ別部門を新設するのも一方法とは思いますが。

 部門を分けて、事務局の負担が増えるとか、上位入賞者の
満足度を下げる規約変更はしないほうが無難かなと思います。JARLの
VUHF部門のように基本は各エリアごと表彰全国の上位は
追記で表彰、これでよいと判断します。

http://www.jarl.org/Japanese/1_Tanoshimo/1-1_Contest/all_cg/allcg_rule.htm

 このAMコンテストをどうにかしたいと本気で思うのなら、
他のコンテストはどうなっているか、参加者の心理はどうかと
いったことを調べることが大事だと管理人は考えます。

>>因みにこの方法で近々の何回かを計算してみると2エリアトップの
>>方が圧倒的に1位となります。

 試算ありがとうございました。2エリアの局がいくつもの
エリアと交信できるのかどうかが気になりますが、いずれに
してもルールが変わると参加者が変わったり、運用方法が
変わるので、その変わり方が主催者の意図したものになるか
どうかがより重要なのではと思います。

 最初にも書きましたが、主催者が何を考えているかが
最も重要だと思います。何かを変えたいと本気に思うなら、
言葉に出すだけなどという生半可なことはしないほうが
よいと管理人は考えています。むしろ、現行のままで
良い、そのまま続けると宣言されるほうが、潔くて好感が
持てますし、そのほうが支持を集めるように管理人には
思えます。

 では、よろしくお願いします。

 JR8DAG/菅野 正人

投稿: JR8DAG/M.Kanno | 2015年3月 1日 (日) 11時37分

菅野さん、こんばんは!
レスありがとうございました。

「管理人の視点で見ると、10年以上続けていて、6,7,0エリアの ログ提出がないこと、特に6エリアのログ提出がない件については真剣な考察が必要だと考えると思います。」
こちらとしてもここが一番の問題だと思っています。
ただ、この問題はデンソーさんが行っている2つのコンテスト?も同じ傾向なので、小手先の対策では効果が無いのかもしれないですが。

いずれにしても参加局がほぼ固定化してしまっている現状をどうにかしたいとは思っています。
ただ、規約はなるべくなら変えたくないとの思いもあります。
ヘンな話ですが、予算はかけられるので参加賞等でのPRも邪道かもしれませんがアリかな?と思っています。

またお気付きの事が有りましたら御意見下さい。

投稿: JF2QKA | 2015年3月 1日 (日) 18時42分

 JF2QKA/大橋さん、こんばんは、JR8DAG/菅野です。

 まずは、大橋さんがAMマラソンコンテストを10年以上続けると
言う結果を残しているので、以下のようなコメントをしていることを
理解していただけると幸いです。もし、話のわからない人と
判断すれば、基本的に無視という態度となりますので・・・・。

>>ただ、この問題はデンソーさんが行っている2つのコンテスト?
>>も同じ傾向なので、小手先の対策では効果が無いのかもしれないですが。

 デンソーさんがどのあたりを目標としているかわかりませんが、
同じようなイベントで似たような結果になっているということは、
同じように取り組んでいると言うことと考えられます。
 そうなると、デンソーさんとは別のことをしないとあたらな
成果は得られないと考えるのが妥当かと思います。

>>いずれにしても参加局がほぼ固定化してしまっている現状を
>>どうにかしたいとは思っています。
>>ただ、規約はなるべくなら変えたくないとの思いもあります。

 規約はそのまま、お金もできるだけかけないことにして、まずは
事務局ができることを考えてみます。
 大橋さんのところには有用なデータベースがあるはずですから、
そのデータベースを利用して、まずは、4~6エリアの見込みの
ありそうな人に片っ端からメールを出されてはいかがでしょうか?
 データベースを使う気がないなら、インターネットで検索すれば
宣伝してくれそうな団体(QRPクラブとか、QRL599とか)、方法は
いくつか考えられます。

>>ヘンな話ですが、予算はかけられるので参加賞等でのPRも
>>邪道かもしれませんがアリかな?と思っています。

 まずは、規約もお金もかけないことを第1優先で考えるのが
良いと私は考えます。
 まずは、ひたすら、人を引きつけるためにどのような活動が
有効かを調べる、とにかくいろいろな人々に話を聞けるとか
お願いできる状況を作ることが重要だと考えます。
 大橋さんに限りませんが、AMRCもQRPも同じような人が
集まっているためでしょうか、考え方が硬直化しているように
私は感じています。

 最後に、何かを変えたいと思うなら、まずは人にいろいろと
聞くと言うことが必要だと管理人は考えていますが、そういう
行動を起こすと自分が聞きたくない話を聞くことにもなります
が、そのあたりの覚悟はできていますでしょうか?
 また、人の意見を聞いて運営の改善を図るなどと言うのは、
言葉で言うのは簡単ですが、実際にやろうとしたら、非常に
困難なことであると管理人は思っています。そして、その困難
なことができている人は、言葉ではなく行動によってそのことを
他人に示していると管理人は感じています。

 では、よろしくお願いします。

 JR8DAG/菅野 正人

投稿: JR8DAG/菅野 | 2015年3月 4日 (水) 01時20分

菅野さん、こんにちは!

色々ありがとうございます。
とりあえず身近な人や愛好会メンバーにも話を聞いて、やれそうな事からやってみます。
すぐに結果に結びつくかは分かりませんが・・・

また御意見・アイデア等あればご一報下さい。

投稿: JF2QKA | 2015年3月 7日 (土) 12時16分

 JF2QKA/大橋さん、こんばんは、JR8DAG/菅野です。

>>すぐに結果に結びつくかは分かりませんが・・・

 私としては結果にすぐに結びつかないのが普通と思って
います。
 むしろ私が重要視するのは、

(1)何を望んだか?
(2)そのためにどのような行動をしたか?
(3)その行動によって得られた結果が意図するものであったか?
(4)(可能なら)なぜそのような結果になったかの考察

 をできる限り明らかにすることだと思っています。

 趣味はどのような結果であっても一向に構わないし、極端な
ことを言うと人に迷惑をかけなければ(1)の何を望むかも自由です。
ただ、趣味はお金で人を引き付けることは難しいですから、
人を引き付けようとするなら、自分が得た情報をできる限り
知らせるのが一番大事なことだと思います。

 このあたりの情報提供がすごかったのがJH1FCZ/大久保さん
だったと思います。FCZ研究所の寺子屋キットとかFCZ誌が支持
されたのは、このあたりにあったと私は考えていますし、
私のホームページはその辺を少しは意識しているつもりですが、
見ていただいている方には、どのように見えているでしょうか。

 では。

 JR8DAG/菅野 正人

投稿: JR8DAG/菅野 正人 | 2015年3月 9日 (月) 01時54分

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