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2016年1月24日 (日)

銀河英雄伝説(正伝全10巻)

 銀河の歴史がまた1ページ

 銀河英雄伝説 ON THE WEB

・久しぶりというか10年以上の時を経て、原作正伝10巻を読んだ。
・基本的に、ラインハルトの死後からしばらくたった世界から見た歴史小説という感じの内容である。
・戦略と戦術とはどういうことなのかが、良く分かる物語であると感じている。
・あと、ものすごいオカルトのような人間が登場しない(能力の高低はあるが・・・)、ものすごいオカルトのようなハードウェア(イゼルローン要塞は強力だが万能ではない)は登場しない、従って相手に勝つには頭を使う必要があるという点は一貫していると思う。
・特に人材確保と、人をどのように動かすかという点は重要視されているように思う。
・あと、死んだ人間は生き返ることはないという点が一貫している点もこの作品の特徴かと思う。
・銀河系の統一が果たされ混沌とした状態が解消されるという最終的な落としどころに向かって、物語が構成されていたように思う。
・最後に10巻でラインハルトが病死するわけであるが、ここでヤン・ウェンリー、トリューニヒト、キルヒアイス、ルビンスキー、ロイエンタール、地球教あたりが生き残っているとのちに火種が残るので、退場させるといった感じである。
・この物語の最大の悲劇は、大きく2つになるようであるが、私は8巻のヤン・ウェンリー暗殺が銀河英雄伝説における最大の悲劇と感じている。
・個人的には、トリューニヒトの方がヤンウェンリーより長く生き残ったのは少し悔しい感じである。
・そのトリューニヒトであるが、保身の天才ではあったが、ロイエンタールの複雑な心境を読みきれなかったのが致命傷となった。不思議な感じでもあるが、ある意味、それこそトリューニヒトらしい死に方だったのかなと感じた。
・もう1つの悲劇であるキルヒアイスの死は確かに少し早すぎたかもしれないとは感じる。2巻以外だと退場するのはどこなのかということにはなりそうだけど。
・最後のブリュンヒルト艦内の白兵戦は、帝国軍がユリアン・ミンツを皇帝ラインハルトと会見できるように誘導した側面はあったかと思う(ブリュンヒルトに突っ込んだイストリアを自爆させられたら大変なはず)。
・ラインハルトの死後のことは語られることはないのだが、何となくラインハルト家は3代で終わる源氏のような感じを想像してしまったが、実際のところどうなったのだろうか。

 JR8DAG/菅野 正人

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