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2016年3月28日 (月)

北海道新幹線乗車(2016.03.28)

 単純な営業という点では前途多難

 JR北海道公式サイト

 開業から3日目の3/28(月)、北海道新幹線で新青森駅まで
往復しました。

 行き 3/28 はやぶさ34号 新函館北斗 17:21 → 新青森 18:22
 帰り 3/28 はやぶさ29号 新青森 20:42 → 新函館北斗 21:48

・行きは最速列車だったが車両はJR東日本のE5系。帰りは
 JR北海道のH5系であった。H5系の運用は少ないようなので
 運が良かったようである。
・開業3日目にして、行きの乗車率は25%程度、帰りは10%程度しか
 いなかったような気がする。雰囲気はスーパー白鳥の時と
 あまり変わらなかったような感じであった(列車は速くなった
 が・・・・)。
・乗り心地は揺れは非常に少なく快適ではあるが、これは
 東北新幹線と同様な感じでもある。
・新函館北斗駅近くには新幹線としてはきついと思われる
 カーブがあるが、帰りは減速していたものの、東京行きに
 関しては特に加速を緩めるわけでもなく、200km/h以上の
 速度が出ていたので、速度を制限されるようなカーブでは
 無いようであった。
・予測したとおりだが、ほとんどがトンネルで景色を楽しむのは
 ほぼ不可能。新青森と新函館北斗の近くは少し景色を見ることが
 できるが、それでも5分程度だと思う。
・トンネル以上に携帯電話はほぼ使えない状態。使えるのは
 新函館北斗から最初のトンネルまで、木古内駅、奥津軽いまべつ駅、
 新青森駅の周辺と、青函トンネル内の吉岡定点と竜飛定点の前後1分
 程度位だったと思う。新青森~新函館北斗の約1時間は飛行機に
 乗っていると考えた方が良いかもしれない。
・木古内~新中小国信号場の在来線との共用区間については、
 140km/h走行で、明らかに速度が落ちているとわかり、速度的には
 スーパー白鳥と同じ感覚であった。ただ、在来線に乗ったことが
 無ければ、速度が落ちていることに気がつかないかもしれないとも
 感じた。
・北海道新幹線は、JR北海道の3時間圏内には仙台市の100万人と
 青森市、八戸市、盛岡市の計85万人程度で、利用対象と想定される
 人口が少ないだけでなく、これまでは海を隔てた状態で、交流が
 難しかったのであるから、すぐに流通が活発化するのは難しい
 だろうと思われる。東北新幹線としてみれば、3時間圏内に1,000万人を
 超える首都圏が入るわけであるから、その差は歴然としていると
 思う。札幌まで延伸されればという期待をしている方もいるよう
 だが、札幌圏でも200万人弱なのと、人口が札幌市周辺に偏りすぎ
 ている点が、いまいち流通を呼び起こせない要因となる可能性が
 ある。新幹線を整備することで北海道のあり方を変えるくらいの
 提案が必要ではないかとも思えるが、現状の北海道を見る限り、
 結局は北海道新幹線を札幌に延伸しただけで、経営は相変わらず
 苦しいという未来図が見えてくる感じである。

 JR8DAG/菅野 正人

(関連ツイッター)
https://twitter.com/jr8dag/status/714340874507780096

E5系とH5系(新函館北斗駅にて)
E5系とH5系(新函館北斗駅にて)
撮影:EOS KISS X7、画像編集:PaintShopPro6J

北海道新幹線アクセス用列車、快速はこだてライナー
北海道新幹線アクセス用列車、快速はこだてライナー(函館駅にて)
撮影:EOS KISS X7、画像編集:PaintShopPro6J


 2016.01.24、函館駅にて行われたはこだてライナー一般公開の様子をニコニコ動画にアップしています。

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