ブログ管理人のJR8DAG/菅野 正人です。
8/1(月)、ハムフェア2016自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで
発表されました。
ハムフェア2016自作品コンテスト入賞作品
コンテストに入賞されたみなさん、おめでとうございます。
以下は、管理人が、上記の入賞作品のホームページの記述から、
作品のポイントを読み取る訓練を目的にメモ的に記載しているものです。
なお、管理人は今年の自作品コンテストには出品していません。
【全般的なこと】
・今年の大きな変化として、入賞の選考理由(寸評)が記載されました。
大変評価できることだと思います。
・3年前から第1次審査通過作品(いわゆる選外作品)の応募者と
写真が紹介されるようになりましたが、今年は作品名も紹介
されています。
・応募数はホームページの記述は応募書類を提出した作品のようですが、
今回は規定、自由部門ともに二次審査作品数と一致しています。今年は
第一次審査応募作品はすべて合格し、かつ、2次審査の出品辞退がなかっ
たということでしょうか。
・規定部門の出品数が20作品あったのは意外でした。さすがにCW関係は
人気があるのかなと感じます。
・入賞作品は出品数の約3分の1で、ここ数年間、同じような傾向が続いて
いるようです。
【主催者のJARL様へ】
・人員的な問題がある中で寸評という形で、入賞理由をJARLの言葉で
表現したことに感謝いたします。また、第1次審査通過作品に作品名を
紹介したことについても評価します。
・今年の掲載方法で、管理人が要求していたことは満たされたように
思います。上をめざせば限度はありませんが、現状では今できる範囲で
できることをやっていただいたように感じています。来年以降も自作品
コンテストがあるのなら、今回の掲載方法を維持して欲しいと思います。
・とはいえ、、審査する側のJARLの体制がいろいろと大変なのは、仕方が
ないことのようですから、こちらでそれなりの情報収集をしますので、
こちらなりに解釈してブログ等で掲載させてくださいと、ということで
引き続きお願いしたいと思います。
【規定部門】「電鍵、マニュピレーター」(オーディオ発信器やメモリー
キー等の電子回路部分については、評価の対象としない)
管理人はCWを運用しない(できない)ということもあり、コメントが
少なくなってしまいますが、機械部分の工作精度、キーの打ちや
すさなどの機能、デザインなどの面から評価しているほかに、静音性を
意外にも重視していたのだなと感じました。
なお、入賞の理由はJARLの寸評どおりだと思います。
○最優秀賞(総務大臣表彰予定)
「縦振り電鍵(ストレートキー)」(JA1CQJ 井伊勝行さん)
・最優秀賞の決め手は、寸評にも書いているとおり、「縦振りキーの
中で最も打ちやすかった」というのと、その結果、とにかく使ってみた
くなる、キーを打っていて楽しいと思う作品なのだと想像します。
○優秀賞第1席
「ストレートキー×マニュピレーター」(JH4JBJ 原田英明さん)
○優秀賞第2席
「固定局からアウトドア」(JR1SUR 高野良一さん)
○優秀賞第3席
「綺麗なピカピカ自作パドル」(JH4PMD 杉村憲史さん)
・作品がきちんと動作するという点での完成度が一定の
レベルにあって、作品の工作精度やどの程度幅広く使えるか、
他の人に参考になるかという視点などで、第1席~第3席に
評価したものと考えます。
○静かで賞
「静かなミニ電鍵」(JE1GIX 金子勝郎さん)
・出品者は意識していなかったのかもしれませんが、夜中の
運用において電鍵の音が原因となる問題があった人が多い
のだろうと思います。写真を見る限り、いかにもモールス電鍵と
いうデザインでありながら、静音性に優れていたと言うことで、
この賞を選定したものと思います。
○静かで賞
「タッチパドル」(JK1FNL 小林直行さん)
・静音性も評価していると思うのですが、見た目の印象から
デザイン賞でも良かったような気がします。
【自由部門】
50MHz AM(6mAM)に関する作品が多いように感じました。
入賞作品は動作が安定しているなどの完成度の高さを
基本的な柱として、使い勝手を向上させるためのアイディアや
機能がどのように盛り込まれているかという視点から評価
しているように感じます。
【自由部門】
○最優秀賞(総務大臣表彰(予定))
「50MHz AM QRPpトランシーバー」(JA8CXX 高野順一さん)
・外観の素晴らしさ(当然、工作精度も高い)と、交信を楽しむ
ために必要な性能を高いレベルで確立したことが評価された
ものと思います。
・JA8CXX局とは何回か交信していますが、そのときに使用
していたトランシーバーがこの作品だと思います。
・そのときの交信の様子はYouTubeにアップロードしています
が、このときは変調がやや浅く、その後に変調を深くする
改善を行っています。
・6mAMトランシーバーの自由部門最優秀賞は2007年の
管理人が製作したPocket6AM以来ですが、ハムフェア2016
会場で最優秀賞2作品での交信ができればなと個人的に
思っています。
○優秀賞第1席
「7MHz CWトランシーバー」(JK1LSE 本田 進さん)
・ここに記事があります。
CW TRX V2 自作品コンテスト入賞! (pockyの木工ライフ)
・7MHz CW運用を楽しむことができる基本性能が確保されて
いる上で、E級増幅器を安定に動作させていること、E級
増幅器の特徴を活かした連続可変出力、キークリックを
防止したソフトキーイングあたりが入賞の選定理由かと
思います。
○優秀賞第2席
「CWm(CW Messenger)」(HK & HK(代表:JH1KBG 川上博士さん))
・和文モールスが音と文字で表示されることのアイディア性の
高さや、使ってみて便利なだけでなく、CWの練習にも活用で
きるなど、この作品によってアマチュア無線の楽しみの幅を
広げる可能性を評価したものと思われます。
○優秀賞第3席
「7/10MHz CW QRPトランシーバー」(JA1VXQ 塚原敏夫さん)
・この作品に関する記事はこちらです。
http://blogs.yahoo.co.jp/coselec1000/13195585.html
・右の作品が今回の出品作かと思います。2014年の出品作品も
活用して無線設備として構成しているところは素晴らしいと
思いますし、寸評からもその点が評価されているように感じます。
○技術賞
「フルデジタル・マルチバンドSSBジェネレータ」(JA7QOU 山崎秦男さん)
・デジタル方式の技術を活用して、ある周波数の範囲であれば
自由な周波数でSSB信号を作り出せるようにしたことが評価
されたものと思います。デジタル技術の活用方法を示したことも
評価されているように感じます。
○奨励賞
「微弱電波無線電信機」(JP3TUJ 神谷知宏さん)
・JARLの寸評に加えて、意外に思いつかないFMラジオの同調
ランプにブザーをつなげる発想などの工夫を評価したものと
考えます。
(関連記事リンク)
・ハムフェア2016自作品コンテストの募集要項発表される: JR8DAGのメモ書きブログ
JR8DAG/菅野 正人
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