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2018年9月 2日 (日)

ハムフェア2018自作品コンテスト入賞作品について(2018.09.02)

 ブログ管理人のJR8DAG/M.Kannoです。

 2018.08.25(土)に行われたハムフェア2018自作品コンテストの表彰式において実行委員長の講評を聞くことができましたので、その抜粋と作品を見た印象を記録として書きます。

 自作品コンテストに入賞されたみなさん、おめでとうございます。

 ハムフェア2018自作品コンテスト入賞作品
 ハムフェア2018自作品コンテスト入賞作品

【記録の目的】
 基本的に管理人の備忘録でありますが、これを読んでいただいた方の参考になれば幸いという気持ちもあります。

【実行委員長の講評】
 8/25(土)に行った表彰式における審査委員長の講評をYouTubeにアップしていますので、あわせて聞かれると良いかと思います。

ハムフェア2018自作品コンテスト講評(YouTube - M. Kanno チャンネル)

【規定部門】「アマチュア無線家が提案する防災関連機器」
 規定部門のテーマを設定した意図に関する説明はなし。応募は3点(第1次審査を通過した作品数の模様)。

○最優秀賞(総務大臣表彰)
 該当作品なし

○優秀賞
太陽電池搭載アンテナ一体型省電力トランシーバー」(JR1BAL 志賀 崇さん
 電源内蔵、アンテナ一体型のトランシーバーで災害時の情報収集に役に立つこと、特に巻き尺を利用したアンテナしたや取り付け方法の工夫がいかにもアマチュア無線らしい発想であったことを評価。

※ 巻き尺のアンテナに関しては、JARL WEBの写真では巻き尺アンテナの取り付け方法が全く分かりませんがこんな感じです。
太陽電池搭載アンテナ一体型省電力トランシーバー
※JR8DAG/M.kanno、Panasonic DC-TX2にて撮影

【自由部門】
 応募は11点(第1次審査を通過した作品数の模様)。作品の種類(トランシーバー、アンテナ等)の内訳は不明。

○最優秀賞(総務大臣表彰)
カセットサイズ50MHz SSB/AM/CW トランシーバー」(7L4WVU 原口 忠さん
 50MHz SSB/AM/CW トランシーバーに加えてAM/FMラジオも聞くことができる機能を、空中配線などを駆使してカセットテープのケースのサイズにまとめ、アマチュア無線らしい愛着の湧く作品とした技術力の高さを大きく評価。

○優秀賞第1席
「7MHz PWM 1kW AM送信機」(JA9YZ 島田 亮一さん)
 高電圧や熱対策を十分に行った上で1kWのAM送信機を製作した技術力の高さを評価。説明書やレポートもしっかり作られていた点も評価。

○優秀賞第2席
「ビッグスーパーループアンテナ」(JA9BSL野村 実さん
 可搬ができる大きさに収納可能な直径1.8mのループアンテナを製作した技術力、移動運用に使える実用性を評価。

○奨励賞
「430MHz帯低コスト移動用ヤギアンテナ」(JH1VDM 渡邉 大地さん
 実際に移動運用に使用して使えることを確認したこと、エレメントの長さや間隔などをしっかりと計算したうえで設計を行った点を評価し、今後も期待もこめて奨励賞として評価した。

○作品の出品が少なかった件について
 今年は出品数が昨年と比べて半分ほどとなったことに関して以下のとおりコメントがありました。
応募期間を延長したが思うように出品作品が増えなかった。
・主催者としては、何が足りなかったかを検証し、来年は過去を大幅に上回るような素晴らしい作品を多く応募していただくようにいろいろと企画を考えたいと思っているので、協力をお願いする。

【管理人コメント】
○全般的なこと
・入賞作品が少ないので、ブースが寂しい感じがしました。
・土曜日の表彰式の授与が終わるまでは、作品の横に入賞カップが置かれていました。今までにはなかったことでしたので少し驚きました。
・選外作品は壁に写真のみが紹介されていました。出品者や作品名はおろか、規定部門、自由部門の区分も分からない状態でしたが、どうやら自由部門の1作品は第2次審査に提出しなかったようです。
・自由部門最優秀賞のカセットケーストランシーバーは印刷ラベルを着せ替えできることが特徴ですが、展示された作品は一部分内部が見えるようにしていました。見せている内部は見てもらいたい部分なのか、たまたまその部分を見えるようにしただけなのか、出品者の意図が気になりました。
・今回、展示ブースには入賞作品の見張り番らしきJARL職員が順次入れ替わって担当していたようですが、一方で、JARLの自作品コンテスト担当者が全く不明で、作品に関して全く聞くことができず、大変残念でした。
・昨年も、同様に感じたことですが、作品を見ている人は、出品者は説明しくれない(その場所にいない)と思い込んでいるようで、作品をさらっとしか見ていかない人が多かったように思います。

○入賞作品について
・作品の出品数の減少と連動するように入賞作品も少なかったのと、入賞作品を見ても、選定には苦労したようにも感じます。
・規定部門優秀賞のJR1BAL 志賀さんと少し話ができました。災害対策を考慮して電源電圧を5Vにしたが、電圧が低く出力を出すことに苦労したこと、巻き尺アンテナに関してはハムフェア2012自作品コンテストの入賞作品については知らず、独自に考案したとのことでした。
・規定部門優秀賞については、出品者も語られていたとおり、出力が少ないなどの完成度の低さで、最優秀賞になれなったものと思いますが、電源を5Vとしてモバイルバッテリを使えるようにしたこと、巻き尺を利用してアンテナを内蔵するあたりのアイディアは実際の製品開発を行うならば採用を考慮すべき着想であり、その点で優秀賞に値する作品であると感じました。
・奨励賞の「430MHz帯低コスト移動用ヤギアンテナ」の展示用説明文をみると、市販の八木アンテナとの比較試験を行い結果を掲載していました、このあたりは意外とやっていない人が多いことも考えると、評価すべき点であると考え、来場した方の数人に説明しましたが、反応がほとんどなく、これでは、アマチュア無線の自作の将来は暗そうだなと感じました。


○出品数について
 今年はこれまでに比べて出品数が半分近くとなっていました。管理人なりに考えてみた要因と改善案を述べてみたいと思います。

(出品数が減った要因)
・現在の自作品コンテストでは、出品するメリットといえば、作品が展示されることと入賞して表彰されるくらいだけではないかと思います。入賞するまでにはそれなりのハードルがあるわけですから、それがかなわないと判断した人は出品すらしないだろうと思います。
・あと、JARL側は何を恐れているのか分かりませんが、出品作品の評価をあまりにもしないように感じますし、ハムフェアでの表彰式の講評を聞くかぎり、審査員のアマチュア無線の自作に関する知識などのレベルに疑問を抱かれても仕方が無いように思います。
・このようなJARLに自分の製作した作品を入賞作品として評価されても、本当に評価に値するのだろうかと考える人がいてもおかしくないように思います。
・特に、今年のように、自作品コンテストの担当者がいない、出品者もいない、従って作品の説明を聞くことができないでは、出品者や自作に興味がある来場者が期待するであろうアマチュア無線の自作に関する情報交換は期待できないし、入賞作品に対する権威みたいなものも下がる一方では、出品数はますます減っていくのではと思います。


(改善案)
JARLはできる限り作品に関して評価を述べてください。現在のWEBでは出品者が申込書に書いているものを抜粋しているに過ぎませんが、その申込書に書いていない部分をできる限り丁寧に記述してほしいものです。過去にデザイン賞として入賞しているのにデザインについて触れていないJARL WEBの説明などは、今後は無くしてほしいものです
・入賞作品を見に来た方へ必要に応じて説明できるJARL係員を配置願います。今年のように誰に聞いて良いかわからなような状態では、JARLは自作品コンテストに対してやる気が無いと判断されても仕方がないです。
・2016年にやっていた出品者が展示ブースで説明する時間を設けてください。例年、表彰式を土曜日の15時から行っていますが、その1~2時間前までに会場に来てもらう事は可能だと思います。そのときに、総務省などの来賓者に対する説明やマスコミ会見なども行ってはいかがでしょうか?
・自作品コンテスト表彰式の際に、入賞者に作品出品に関するインタビューを行う(作品製作にあたっての工夫や苦労話など。表彰式終了後にマスコミ等との共同会見という形でも良いと思う)。
・規定部門のテーマ発表は毎年1月だが、これでは第1次審査〆切までの期間が3~4ヶ月しかなく、事前に考えている方を除けば完成度の高い作品を出品することは不可能です(特に今年のような防災関係では)。規定部門のテーマに関しては、自作品コンテストが開催された場合と前置きした上で、2年先までのテーマを公表しておくのはどうでしょうか?(ハムフェア2020自作品コンテストの規定部門のテーマをハムフェア2018終了時点で発表してしまう)
・規定部門のテーマを「乾電池2本で動くトランシーバー」、「トランジスタ5個以内のトランシーバーを製作して交信局数または交信距離を競う」、「重量1kg以下の作品」、「大きさ30cm×30cm×30cm以内の作品」など、従来とは全く概念の異なるテーマとするのはどうかと思います。

 現在の形のままで続けていくと(続けたいかどうかも不明ですけど)、アマチュア無線の自作に関する有益な情報交換は全く望めないし、
入賞するにはそれなりのノウハウが必要なのにもかかわらず、作品に対する評価は大したことが無い、これでは、出品数はさらに少なくなり、
ハムフェア自作品コンテストも来年の2019年で終了ということになりそうな気がします(管理人的にはそれでも良いですけど・・・)。

(関連記事リンク)
ハムフェア2018自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表される: JR8DAGのメモ書きブログ
ハムフェア2018自作品コンテストの募集要項発表される: JR8DAGのメモ書きブログ

 JR8DAG/菅野 正人

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 (記事のタグ)
出品数, 改善案

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