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2019年9月 8日 (日)

ハムフェア2019自作品コンテスト入賞作品について(2019.09.08)

 ブログ管理人のJR8DAG/M.Kannoです。

 2019.08.31(土)に行われたハムフェア2019自作品コンテストの表彰式において実行委員長の講評を聞くことができましたので、その抜粋と作品を見た印象を記録として書きます。

 まずは、自作品コンテストに入賞されたみなさん、おめでとうございます。

 ハムフェア2019自作品コンテスト入賞作品

【記録の目的】
 基本的に管理人の備忘録でありますが、これを読んでいただいた方の参考になれば幸いという気持ちもあります。

【実行委員長の講評】
 8/31(土)に行った表彰式における審査委員長の講評をYouTubeにアップしていますので、あわせて聞かれると良いかと思います。

 ハムフェア2019自作品コンテスト講評(YouTube - M. Kanno チャンネル)

【規定部門】「50MHz帯関連機器(送受信機・アンテナ・アクセサリーなど)」
 規定部門のテーマを設定した意図に関する説明はなし。応募は25点(第1次審査を通過した作品数の模様)。昨年より大幅に増加したとの話あり

○最優秀賞(総務大臣表彰を予定)
「50MHz PWM 100W AMトランシーバ」(JA9YZ 島田 亮一さん)
 昨年の自由部門優秀賞第一席の作品(7MHz 1kW)を50MHzに展開し、精錬された仕上がりと性能を維持していたことを評価。

○優秀賞第一席
「6m SSB/CW トランシーバ」(JA1UHJ 服部 裕さん)
 大変コンパクトで仕上がりも綺麗で、性能の優れたトランシーバーを製作した技術などを評価。

○優秀賞第二席
「50MHz DSB 10mW トランシーバー」(JA8CXX 髙野 順一さん)
 基板がケース内にきちんと整理して収められている、また外観の仕上がりなどが非常に優れていたことを評価。

○優秀賞第三席
木製ケースの6m QRP AMトランシーバー(JR8DAG-6AM2020W)」(JR8DAG 菅野 正人
 作品名のとおり、ダイヤルも木製で作られており、木目の素材を生かした独特のデザインを評価。

○アイディア賞
超大型傘利用ヘキサビームアンテナ」(JR1BAL 志賀 崇さん
 アンテナに傘を使うという奇抜なアイディア、その傘を使うことで指向性のあるアンテナを製作できることに目をつけたアイディアを評価。

【自由部門】
 応募数は少なめとのこと(ホームページによると8作品で第1次審査を通過した作品数の模様)。作品の種類(トランシーバー、アンテナ等)の内訳は不明。

○最優秀賞(総務大臣表彰)
 該当作品なし

○優秀賞
「HFアンテナ・インピーダンス・メーター」(JR0PHS 堀内 修さん
 周波数カウンターや電源を内蔵し、移動運用に使用するに適した操作性や実用性が高い測定器であった点を評価。

○優秀賞
「テレメーター付きミリ波ツール(135GHz、249GHzに対応)」(JA3CVF 森本 清さん
 50MHz帯のテレメータを利用した249GHzという(極めて高い技術を必要とする)周波数に関する実験を行うために有用なツールを製作した技術力やアイディアを評価。

【審査委員長のその他コメント】
事務局の不手際により一部出品者にご迷惑をかけたとのおわびがあったが具体的な内容は不明。
・昨年は応募点数が少なく存続も難しいと思ったが、応募期間の延長、出品を依頼(具体的に依頼方法は不明)した結果、なんとか従来の数に戻すことができた。
・これからも素晴らしい作品を多く応募していただくようにいろいろと企画を考えたいと思っているので、協力をお願いする。

【管理人コメント】
○全般的なこと
・入賞作品に関するコメントは数年前のあっさりした内容に戻ったというか、何か語彙力が不足しているようにも見えて、審査内容の文章を考える担当事務局の力も落ちてきているのではと感じました。
・展示ブースにおいて、規定部門のテーマを募集していました。JARLはアマチュア無線局だけでなく会員にすら意見を聞く姿勢に乏しいと感じていましたので、正直このことには驚きましたが、募集をするのならハムフェア会場だけでなく、メール等でも受付をするべきであろうと思います。
・来場者に対する規定部門のテーマ募集は応募作品維持の企画の1つのようですが、本当に応募を増やしたいのなら、昨年の記事に改善案を書きましたが、出品者に対して敬意を払った愚直で地道な活動を続ける以外にないように管理人は思います。
・ブース展示の雰囲気は昨年よりは少し改善したように思います。でも、作品を見ている人は、出品者は説明しくれない(その場所にいない)と思い込んでいるのは相変わらずで、作品を眺めているだけの人が多いようには感じました。
・昨年同様ブースの担当者が順次入れ替わる状態で、正直込み入った話は全くできなかったのですが、昨年とは違って多少は話ができるような体制にはしてくれたようです。しかし、ブースにいたJARL係員と話をする限り、今年も事務担当者の変更があったようです。交代は仕方ありませんが、肝心の引き継ぎなどはうまく行われていないようで、話が通じないところがあったのは残念でした。
・展示用説明文の他に応募書類を合わせて展示することは良いことだと思うのですが、展示するのなら個人情報の取り扱いには留意していただきたいと思います(管理人は展示用説明文だけが会場に公開されるものと考えていましたので)。
・昨年同様、土曜日の表彰式まで、作品の横に入賞カップが置かれていました。
・選外作品は壁に写真のみが紹介されていました。作品名はおろか、規定部門、自由部門の区分も分からない状態でした。写真に掲載されていたのは21作品で、入賞は7作品ですから、合計28作品となります。ホームページには33作品の応募との記載でしたので、5作品は第2次審査に提出しなかったことになるようです。

○入賞作品について
・規定部門に関しては、トランシーバー、アンテナ、付加装置を含めた移動運用セットのようなシステム提案があって欲しいと思いましたが、どうやらトランシーバーやアンテナなどの単発作品にとどまってしまったようです。
・関連して、8/6の投稿記事に書きましたが、今年の入賞作品の傾向を見ると、出品者が今までに培ってきた技術等をブラッシュアップしたものが多く、予想もしなかった新しい斬新な入賞作品は規定部門アイディア賞だけだったような感じがします。
・展示用説明文はどうにもあっさりしたのが多かったような気がします。あと展示用説明文に出品者のコールサインが記載されていないものがあったと思います。
・規定部門第1席の6m SSB/CWトランシーバはミズホ通信のピコシリーズを凌駕する小ささで、このトランシーバーを量産できれば、価格と性能次第ではありますが、購入したいと思う人はいそうな気がしました。
・規定部門優秀賞第2席の作品はJA8CXX局独特の黒を基調としたデザインと仕上がりの綺麗さが印象に残ります。
・規定部門アイディア賞の傘は大きさが印象に残りました。また、この傘を見つけたこと自体も評価されたように感じます。

○自作品コンテストの今後の見通しについて
 昨年の出品数の減少を受けて、今年も出品数や来年度以降も出品数を維持するために何かするとの言及がありましたが、今年は出品数がそれなりにあったためなのか、危機感に欠けるように感じたのが正直なところです。
 今年は規定部門の応募が25作品と多かったですが、代わりに自由部門は8作品で昨年の11作品よりさらに減りました。これは規定部門のテーマ設定に失敗すれば、昨年の出品数以下に落ち込む可能性があるということです。
 規定部門のテーマを応募が多くなりそうなものにする程度では小手先のやり方にすぎないと思います。本当に応募数を維持したいのなら、少なくとも応募する側が今後の作品作りの参考となる情報が得られること、そのためには審査する側のJARLの技術力の高さを見せられるような改善策が最低限必要だと管理人は述べてきましたが、そういったことが難しいというのであれば、来年のハムフェア開催が見込めないようでもありますから、自作品コンテストも今年で最後にしても良いのではと思います。

(関連記事リンク)
ハムフェア2019自作品コンテスト入賞作品がJARL WEBで発表される: JR8DAGのメモ書きブログ
ハムフェア2019自作品コンテストの募集要項が発表される: JR8DAGのメモ書きブログ
ハムフェア2019自作品コンテスト結果: JR8DAGのメモ書きブログ
ハムフェア2018自作品コンテスト入賞作品について(2018.09.02): JR8DAGのメモ書きブログ

 JR8DAG/菅野 正人

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Dag2020w_5601
 出品作品の展示の様子

(参考:2018年の記事で記載した改善案等の記述)

○出品数について
 2018年の自作品コンテストはこれまでに比べて出品数が半分近くとなっていました。要因と改善案を述べてみたいと思います。

(出品数が減った要因)
・現在の自作品コンテストでは、出品することもメリットと
 いえば、入賞して表彰されるくらいだけではないかと思います。
 入賞するまでにはそれなりのハードルがあるわけですから、それが
 かなわないと判断した人は出品すらしないだろうと思います。
・あと、JARL側は何を恐れているのか分かりませんが、出品作品の
 評価をあまりにもしないように感じますし、ハムフェアでの
 表彰式の講評を聞いても、審査員の知識などのレベルに疑問を
 抱かれても仕方が無いように思います。
・このようなJARLに自分の製作した作品を入賞作品として評価され
 ても、本当に評価に値するのだろうかと考える人がいてもおかしく
 ないように思います。
・特に、今年のように、自作品コンテストの担当者がいない、
 出品者もいない、従って作品の説明を聞くことができないでは、
 出品者が期待していたであろうアマチュア無線の自作に関する
 情報交換は期待できないし、入賞作品に対する権威みたいな
 ものも下がる一方であるし、そうなると出品数はますます減って
 いくのではと思います。

(改善策)
・JARLはできる限り作品に関して評価を述べてください。現在のWEBでは
 出品者が申込書に書いているものを抜粋しているに過ぎませんが、その
 申込書に書いていない部分をできる限り丁寧に書いてほしいものです。
 過去にデザイン賞として入賞しているのにデザインについて触れて
 いない説明文などは、今後はなくしてほしいものです。
・入賞作品を見に来た方へ必要に応じて説明できるJARL係員を配置
 願います。今年のように誰に聞いて良いか和からなような状態では、
 JARLは自作品コンテストに対してやる気が無いとみられても仕方
 ないです。
・1時期やっていた出品者が展示ブースで説明する時間を設けてください。
 例年、表彰式を土曜日の15時から行っていますが、その1~2時間までに
 来てもらう事は可能だと思います。そのときに、総務省の来賓者に対する
 説明やマスコミ会見なども行ってはいかがでしょうか?
・自作品コンテスト表彰式の際に、入賞者に作品出品に関するインタ
 ビューを行う((作品製作にあたっての工夫や苦労話など。表彰式
 終了後にマスコミ等との共同会見という形でも良いと思う)。
・規定部門のテーマ発表は毎年1月だが、これでは期間が3~4ヶ月しか
 なく、事前に考えていない方を除けば完成度の高い作品を出品する
 ことは不可能である(特に今年のような防災関係では)。規定部門の
 テーマに関しては、自作品コンテストが開催された場合と前置きした
 上で、2年先までのテーマを講評しておくのはどうだろうか?
 (ハムフェア2020自作品コンテストの規定部門のテーマを
 ハムフェア2018終了時点で発表)
・規定部門のテーマを「トランジスタ5個以内のトランシーバーを
 製作して交信曲数または交信距離を競う」、「乾電池2本で動く
 トランシーバー」「重量1kg以下の作品」、「大きさ30cm×30cm×30cm
 以内の作品」など、従来のテーマとは全く異なる概念とする。

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