キラッとプリ☆チャン(第3期,全第153話終了)
「やってみなくちゃわからない、わからなかったらやってみよう」をやり続けた3年間
キラッとプリ☆チャン:テレビ東京アニメ公式サイト
・新型コロナウイル感染症の影響で2か月ほど中断したが、ほぼそのまま移動した状態で最終回を迎えたようである。
・全3期を俯瞰してみると、普通の女の子たちが、何かに取り組んで何かを成し遂げる、そしてみんなも楽しませることを軸にした物語だったのかなと思う。
・その他、ライブ対決はあるものの、全般的には各登場人物がライバルとして争うことでお互いを高めると言うより、協調を基本としてプリチャンそのものを楽しむという雰囲気が強かったように思う。
・前作のプリパラシリーズからみられる物語で伝えたい重要な部分(プリ☆チャンに取り組む意義など)を明確に打ち出すかわりに、細かい不整合に関してあまり深入りしないという姿勢はプリ☆チャンにおいても同様であったが、シーズンが経過するにつれて、第3期の輝姉妹の件などをはじめとして、細かいところの無理やり感は強くなったようには感じた。
・第1期は主人公側のミラクルキラッツとライバルのメルティックスターが自分たちの立ち位置を確立する物語、第2期以降はプリ☆チャンでの立ち位置を得たミラクルキラッツやメルティックスターが新たな価値観を構築したり人を導くいう物語構成であったかなと思う。
・単純な能力ではおそらくメルティックスターの方が上(緑川さらはまだしも紫藤めるは規格外)なのだが、ミラクルキラッツは桃山みらいの人を導ける力が特に強く、これが両者の対決でミラクルキラッツが勝利する要因になっていたし、(第2期主人公の)虹の咲だいあのみらい推しの理由にもなっていたと思う。
・とはいえ、プリ☆チャンでは、ダイアモンドアイドルになることもイルミナージュクイーンになることも物語上はさほど重要ではなく、その後に何をするのかが重要だったようであった。
・第3期は第2期と細部は異なるものの、最終グランプリの決着が付いた後に、新たな登場人物によって生じた問題を解決するという基本的な物語の枠組みは同じだったように思う。
・第3期に新たに加わった輝姉妹とマスコットのソルル、ルルナであるが、それらの登場人物によって生じた出来事はかなり重大ではあったが、ミラクルキラッツの行動指針を大きく変えるようなものではなかったようには思えた。このあたり、輝姉妹が優秀ではあっても、新しい何かを示すよりもミラクルキラッツやメルティックスターを指標にすることを優先していたという姿勢も影響しているように思われた。
・第3期で新に登場したマスコットのうち、ラビリンはリングマリーの2人とは違う性格で立ち位置はマネージャー、メルパンは性格は赤城あんな寄りで立ち位置はこちらもマネージャーだったのに対して、キラッCHUの性格は桃山みらいではなく萌黄えも寄り、そして立ち位置に関しては他の2人がマネージャーだったのに対して友達ないしこどもという感じであった。キラッCHUは萌黄えも的な感じで自我の確立していない子供の様な部分が残っていたこともあり、萌黄えもの方がお母さん状態になるということが起こっていたけど、このあたりミラクルキラッツの行動指針が大きく影響していたと思われたが、マネージャーとしては青葉りんかが優秀だということもあったと思う。
・ということで、メルパンとキラッCHUのやり取りは、赤城あんなと萌黄えもの雰囲気であったと思うし、その赤城あんなと萌黄えもは末永くあの関係性は続けてほしいと思う。
・最後は、第1期最終盤のミラクルスターの第1期前半OPのライブであったが、この6人が物語の引っ張ってきたことを印象付けたもので、良かったと思う。
・キラッとプリ☆チャンは3年間で第153話で物語を終了したが、今後劇場版があるのだろうか。
(関連記事リンク)
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JR8DAG/菅野 正人
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