天体のメソッド 第17話『もうひとつの願い』
キャロルがノエルのもとに来たことの意味
・【公式】天体のメソッド 第17話『もうひとつの願い』 - YouTube
・TVアニメ「天体のメソッド」公式サイト
小林さんちのメイドラゴンの主題歌 → fhana → 「星屑のインターリュード」 → 天体のメソッド エンディング主題歌 と言う流れで、このWEB配信の動画にたどり着きました。天体のメソッドについては、ある程度チェックしていたと思うのですけど、第17話の公開から2年が経過していたようです。
・本編13話はノエルと乃々香たちとのふれあいの物語と書いたが、第17話も本編13話+OVAで培われた軸は変わらずに、(ノエルの仲間?の)キャロルが加わったといったところである。
・ということで、波乱を呼び起こしそうな導入に見えたが、不穏なことは一切起きないので安心して見ことができる。
・物語の時系列としては、ノエルが戻ってきた13話より少しあと、霧弥湖上空に浮かんでいた円盤が存在しない世界の続きで、そこにキャロルが現れることで物語が始まる。
・キャロルの語るところによると、円盤は純粋で強い願いに引かれて現れ、願いをかなえたら旅立ちまた別の願いをかなえる存在であるらしい。そして、ノエルが使命を果たした(ように見えた)のに霧弥湖町にとどまっているので連れ戻しに来たらしいのだが、純粋で強い願いに引かれて現れる円盤が別の円盤を連れ戻すためだけに現れるのか?という疑問が生じ、これが最後の展開につながることになる。
・(円盤側の事情は良くわからないし、おそらく説明もされないと思うが)キャロルはノエルのことを良く知っているのに対して、ノエルはキャロルのことを知っているかどうかは第17話を見る限りではわからなかった。ただ、何となくキャロルはノエルの後輩的な感じのようではあった。
・ノエルとキャロルのやり取りを経ていく中で、本編13話でのさまざまな出来事(円盤反対、きりごん看板破壊、温泉、北美祭など)が出てくる。(本編13話を振り返るような意味合いもあったが)どうやらキャロルもノエルと同じような道筋をたどることが暗示されているように思われた。
・霧弥湖に浮かんでいたノエルの円盤がどうなったのかは不明だが(キャロルの円盤を見ると暗示されているような気はする)、北美祭に行っても体調が悪くなることはなくなった状態にはなったらしい。
・最後の方で、汐音がキャロルに対して語る言葉がすごく実感が伴ったもので、あの本編13話があればこそなのだと思うものであった。
(考 察)
・この物語の本質とは関係がないために述べられることがないであろう円盤側の事情であるが、これまでの話から推察するに、どうやらノエルもキャロルも円盤としては子供であったということなのかなと思う。おそらく、大人の円盤であったなら、円盤の痕跡を残さないで乃々香たち5人の願いをさっさと叶えて別の場所に旅立ったのではと思う。
・ノエルも他の円盤たちと同じような事をしようとしたのかもしれないけど、乃々香たちに人間という形で存在を見せてしまったことや、ふれあいを通じて思い出を残してしまったこと、そして乃々香たち5人の願いを叶えつつ、記憶を完全に消し去る力量がなかったのだと思われる。
・キャロルが言っていた願いが数え切れないほどあるから、新しい場所にすぐに旅立つべしということに関しては、ノエルが(変わらぬ姿で)乃々香を7年も待っていたことを考えれば、円盤の時間軸はおそらく人間界よりはるかに長いと想像され、ノエルがあと20~30年残っていたとしても円盤側としては時間的にはあまり問題にならないと言えるように思う。
(ついでにOVAの時系列考察)
・Blu-ray第7巻に収録されているOVA「ある少女の休日」の時系列は、当初は13話のあとのことかと思っていたが、少し違うようである。
・13話でノエルが戻ってきたときに、霧弥湖町に浮かんでいた円盤がどうなったかは不明だったが、今回の17話で霧弥湖に浮かぶ円盤が存在しないことが明らかとなったので、OVAの時系列は本編1~11話の間でかつ乃々香たち5人が和解したあとと言うことになるのだが、実は本編では該当する場面が存在しない。そのため、OVAは本編や17話とも違う平行世界か、そういう出来事もあったということなのかなと思う。ただ、汐音の甘党はこのOVAがもとになっているようである。
(関連記事リンク)
・天体のメソッド(全13話終了): JR8DAGのメモ書きブログ
・天体のメソッド(第3話まで): JR8DAGのメモ書きブログ
JR8DAG/菅野 正人
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