劇場アニメ「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」
梓川咲太が取り戻さなければならないもの
アニメ「青春ブタ野郎」シリーズ ポータルサイト
札幌シネマフロンティアにて公開初日の午後の回(15:15~)を観賞しました。約170名のスクリーン6に80~100名、30代以下の人が多かったように思います。
・今回の劇場版は、原作第9巻をアニメ化したものであるが、一部を除けばほぼ原作を踏襲した内容だった思う。アニメならではの表現も十分になされており、今回も楽しめた。特に、梓川咲太が母親に認識される場面に関しては原作を読んでいて内容を分かっていても思わず泣いてしまいそうになるくらいであったし、そこからエンディングに入る演出も素晴らしかったと思う。
・タイトルは「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」で、桜島麻衣の小学生時代と思われる女の子が登場し、物語に大きな役割を果たすが、今回の主人公は梓川咲太である。
・今回、梓川咲太はとある思春期症候群を発症するが、その根本には、梓川花楓の解離性症候群の件が関わっている。
・解離性症候群を端に生じたさまざまな出来事に関して、梓川花楓については前回の「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」で大きな山を乗り越えたというところだが、兄である梓川咲太には乗り越えるべき大きな山が残されていたということである。
・今作は、第1巻での認識されないことに加えて、平行世界への移動が思春期症候群の内容となる。思春期症候群と言われるだけあって確かに超常現象ではあるが、その現象に対して科学的な視点で考察できる双葉理央の存在感は相変わらずであった。また、母親に対してどう思うかという咲太に対する質問に対する回答も、原作を読んだときと同様に印象に残るものであった。
・今回の梓川咲太の思春期症候群については、第1巻の桜島麻衣と対比されているような演出がなされており、特に学校の校庭での場面にその印象を大きく感じた。
・前回の劇場版では出番のなかった牧之原翔子が登場。このあたりは原作とは登場する時期が異なるが、今後の展開などを踏まえると、この場面で登場させることが適切だとの判断があったものと思われる。原作では今のところ以降の出番がほとんどないが、今後、何かの役割を果たすことになるのかは気になるところである。
・今回の劇場版で、梓川花楓の解離性症候群から発生したさまざまな件に関してほぼ決着し、それに合わせて高校生編が終了。今作で、大学生編に大きく関わる霧島透子、赤城郁実などの人物も登場していたことから以降のアニメ化を視野に入れているのかと思っていたら、大学生編のアニメ化も制作決定とのことで、どのように作品が作られるのかが楽しみである。
(参考記事リンク)
・【電撃文庫】青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない: JR8DAGのメモ書きブログ
・劇場アニメ「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」: JR8DAGのメモ書きブログ
・【電撃文庫】青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない: JR8DAGのメモ書きブログ
・【電撃文庫】青春ブタ野郎はナイチンゲールの夢を見ない: JR8DAGのメモ書きブログ
・【電撃文庫】青春ブタ野郎は迷えるシンガーの夢を見ない: JR8DAGのメモ書きブログ
・【電撃文庫】青春ブタ野郎シリーズ(9巻まで): JR8DAGのメモ書きブログ
・青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない: JR8DAGのメモ書きブログ
・TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」(全13話): JR8DAGのメモ書きブログ
JR8DAG/菅野 正人
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