映画『アギトー超能力戦争ー』
特殊な超能力はないかもしれないけど通常の人間の限界を超えている氷川誠
『アギトー超能力戦争ー』公式サイト
札幌シネマフロンティアにて5月7日午前、10:55の回で見ました。168名のスクリーン9に20~30名だったと思います。
・予告動画を見てから鑑賞したが、予想外の展開、主人公である氷川誠の人間の限界を超えているとしか思えないパフォーマンスもろもろ、突飛でな部分はあるものの筋は通っている物語構成など楽しませてもらった。
・時系列はTV版アギトから25年後、そのTV版アギトでは人間は超能力に目覚めるていく進化があり、神様っぽい存在たちがその進化を見守るか止めるかという争いのようなものがあったと思うが、この映画はその流れを踏まえたうえで物語が始まる。
・この映画では、TV版でのアンノウンや神様っぽい存在は登場しない。登場するのはあくまでも人間のみである。その神様っぽい存在は、「成り行きを見守りましょう」といった感じで姿を消したはずだが、その成り行きを見守る中で起こった出来事ということになる。
・今回の映画で特徴的だったのは、人を無差別に殺害しているにように見える超能力に目覚めた人間は基本的に正常な思考を持って自身の判断で行動していた。彼らは、アンノウンのような誰かの使いでもないし、能力に溺れているとか洗脳されているとかでもなかったということは正直予想外だった。
・そうなると、この映画で起きている事件については首謀者がいると言うことなのだが、この首謀者も完全に予想外であった。劇中では事件を起こすに至った表面的な話については語られていたものの、TV版アギトを思い返してみると、かなりの変貌のように感じられた。このあたり、このようにしないと物語が作れないから説明できないのかもしれないが、この25年に何があったのかより深い部分を知りたいところでもあった。
・今回の事件を解決する主人公は津上翔一(アギト)ではなく氷川誠。とある事件で刑務所に服役しているのも突飛ではあったが、そのいきさつに関しては説明はされていた。刑務所でのいじめに関しては、最初見たときはうーんという感じであったが、その後に起きた出来事をひきたたせるためでもあったのかと考えると、氷川誠はTV版に比べていろいろな意味でパワーアップしているという面が強調されていたかと思う。
・このあと、小沢澄子チームに味方する側にも能力に目覚めるものが出てくるが、先ほど述べたとおり能力に目覚めても心まで変わることはないようで、このあたりは、TV版最終話で沢木哲也が語った「人間の無限の可能性として人はアギトを受け入れるだろう」を体現しているように思えた。
・特殊な力に目覚めない人間としての象徴でもある氷川誠であるが、確かに特殊な力はないかもしれないけど、あまりにも人間離れした体術とか、G7を使いこなす能力、など別の意味での超能力に目覚めた人間なのではと思うのであった。
・また、そのG7システム開発者の小沢澄子も同様で、そもそもG7システム自体をどう構築したのかは全く説明されていなかったけど、どんな理屈であってもG7システムを構築できたという点を見る限り別の意味での超能力者ではと思ってしまったのであった。
・あと、TV版での主要登場人物は葦原涼(ギルス)以外が登場するが、それぞれの登場人物の個性は生かしつつも25年経過したことによる状況の変化なども上手く取り入れており、特に(TV版では超能力に否定的だった)北條透あたりが象徴的だったかなと思う。
JR8DAG/菅野 正人![]()
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