【電撃文庫】青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない
すべての伏線をまるっと収めて物語が完結
【電撃文庫:青春ブタ野郎シリーズ】
・青春ブタ野郎シリーズの最終巻、200頁程度ということと読み康夫体裁と言うこともあり、発売日の10月10日のうちに読み切ってしまった。
・第14弾「青春ブタ野郎はガールフレンドの夢を見ない」とセットでシリーズの最終章を描いているが、この最終巻のあらすじ「美織が《霧島透子》の真実に触れた時、咲太もある決断を迫られて……。」にあるとおり、霧島透子の話も重要ではあるが、最終的にはこの物語の主人公である梓川咲太がもっとも重要であった。
・霧島透子が牧之原翔子に大きく関わっている人物であること、そして、霧島透子に大きくかかっていた人物が美東美織であったわけだが、この霧島透子の件に関しては牧之原翔子が霧島透子の歌の歌詞が意味を明らかにしたことにより解決する。
・しかし、前巻で生じていた思春期症候群と思われる現象(妹の梓川花楓が2人いるなど)は、霧島透子(と美東美織)の件だけでは説明ができず、その現象の要因となっているのは梓川咲太であるらしいことが判明する。
・このあたり、第14巻で起こっている思春期症候群らしい現象を見ると霧島透子と関係なさそうなものあるよなと思っていたが、結局のところ、このシリーズの大きなテーマであった思春期症候群そのものが大きな伏線だったということになる。
・牧之原翔子に大きく関わっている霧島透子、第7巻の件がなければ、どうだったかということ、おそらく運命は(少なくとも現在の梓川咲太の世界では)変わっていなかったかと・・・。というのは、第7巻で変わったのは桜島麻衣によってドナーになる人が増えたと言うことであったので。
・シリーズ全体としては主人公の梓川咲太が大きな鍵であったし、重要アイテムはスマートフォンだったようである。シリーズ最終章の第14巻と第15巻では、第7巻までの重要人物でありながら第8巻以降はほとんど出番のなかった牧之原翔子が大きな役割を果たすなど、シリーズ全体を通して張り巡らされた伏線をすべて回収して物語をすっきりと完結したのが印象に残った。
・原作はこれで完結したが、今後、大学生編もアニメ化されるようである。アニメでこの作品がどのように描かれるか楽しみである。
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