2024年10月31日 (木)

【電撃文庫】青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない

 すべての伏線をまるっと収めて物語が完結

【電撃文庫:青春ブタ野郎シリーズ】

・青春ブタ野郎シリーズの最終巻、200頁程度ということと読み康夫体裁と言うこともあり、発売日の10月10日のうちに読み切ってしまった。
・第14弾「青春ブタ野郎はガールフレンドの夢を見ない」とセットでシリーズの最終章を描いているが、この最終巻のあらすじ「美織が《霧島透子》の真実に触れた時、咲太もある決断を迫られて……。」にあるとおり、霧島透子の話も重要ではあるが、最終的にはこの物語の主人公である梓川咲太がもっとも重要であった。
霧島透子牧之原翔子に大きく関わっている人物であること、そして、霧島透子に大きくかかっていた人物が美東美織であったわけだが、この霧島透子の件に関しては牧之原翔子が霧島透子の歌の歌詞が意味を明らかにしたことにより解決する。
・しかし、前巻で生じていた思春期症候群と思われる現象(妹の梓川花楓が2人いるなど)は、霧島透子(と美東美織)の件だけでは説明ができず、その現象の要因となっているのは梓川咲太であるらしいことが判明する。
・このあたり、第14巻で起こっている思春期症候群らしい現象を見ると霧島透子と関係なさそうなものあるよなと思っていたが、結局のところ、このシリーズの大きなテーマであった思春期症候群そのものが大きな伏線だったということになる。
牧之原翔子に大きく関わっている霧島透子、第7巻の件がなければ、どうだったかということ、おそらく運命は(少なくとも現在の梓川咲太の世界では)変わっていなかったかと・・・。というのは、第7巻で変わったのは桜島麻衣によってドナーになる人が増えたと言うことであったので。
・シリーズ全体としては主人公の梓川咲太が大きな鍵であったし、重要アイテムはスマートフォンだったようである。シリーズ最終章の第14巻と第15巻では、第7巻までの重要人物でありながら第8巻以降はほとんど出番のなかった牧之原翔子が大きな役割を果たすなど、シリーズ全体を通して張り巡らされた伏線をすべて回収して物語をすっきりと完結したのが印象に残った。
・原作はこれで完結したが、今後、大学生編もアニメ化されるようである。アニメでこの作品がどのように描かれるか楽しみである。

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2024年10月10日 (木)

アニメ『【推しの子】』(2期)(12話~24話)

 偶然に見えても物語には必然

 アニメ『【推しの子】』公式サイト

・推しの子は通算で話数がふられているようで、2期は12話から24話までであった。
・2期では、原作での第5章「2.5次元舞台編」、第6章「プライベート編」をアニメ化したようである。
・2.5次元舞台編では、現実でありがちな行き違いから始まって、おのおのの演者に深く踏み込んだ描写(特に印象に残ったのは鳴嶋メルト)など、かなり話数を割いた印象であった。
・2.5次元舞台編ではほとんど出番がなかったルビーMEMちょ、プライベート編から本格登場となるが、B小町の新曲MVロケの行き先は、偶然にも例の病院のある街であったが、物語的には必然なのだろうと思う。
この推しの子は、現実世界で起こりそうなことを基準にしつつも、物語上必要なものは現実ではあり得そうもないオカルトを取り入れる(転生など)と言う感じに見えているが、アクアの前世である雨宮吾郎の遺体が見つかるくだりもオカルトといった感じであった。(ただ、1期の記事で言及したDNA鑑定については少し調べてみた限りでは現実世界でもできるようである)。
・2期は、重曹ちゃん(有馬かな)と黒川あかねの対比が大きく描かれていた感じで、物語の深層への関わりが薄いけれどもそつなくこなす重曹ちゃんと、物語の真相に大きく関わりそうな鋭い洞察力を持つ黒川あかねという印象を感じた。
・物語の深い真相に関わっていながらこれまではその物語との関わりがあまり見えなかったルビーであるが、2期終盤のある出来事をきっかけに、アクアと共に物語の真相に大きく関わりそうな気配で、制作が決定している3期ではそのあたりが描かれるのだろうと思う。

(参考記事リンク)
アニメ『【推しの子】』(全11話): JR8DAGのメモ書きブログ

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2024年9月26日 (木)

【電撃文庫】青春ブタ野郎はガールフレンドの夢を見ない

 これまでのシリーズで感じた疑問への回答、張り巡らされた伏線は回収されてきたが、物語の終着点はまだ見えない

 【電撃文庫:青春ブタ野郎シリーズ】

・読み始めたのが一昨日の9月24日と遅かったが、200頁ちょっとということと読みやすい体裁であったこともあり、その日のうちに読み切ってしまった。読み始めるのが遅かったのは、今回は「青春ブタ野郎はガールフレンドの夢を見ない」(2024年8月9日発売)と「青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない」(2024年10月10日発売)の2巻セットの話しであることが確定しており、早く読んでしまって続きが気になった場合の期間を長くしたくなかったということもあった。
・これまでのシリーズを読んでいて感じた疑問や伏線で思いつくものは以下のとおり
・第13巻の冒頭で梓川咲太(他多くの人物、のぞく桜島麻衣)が見た4月1日の夢はその通りとなるのか(第13巻)
牧之原翔子が変えた未来による影響はないのか?(第6巻、第7巻、第8巻)
・大学生編(第10巻)から登場した人物で、梓川咲太との関わりがありそうなのに、ここまで焦点が当てられていない人物がいたのだが、それはなぜなのか(関連記事)?
梓川咲太の他に美東美織霧島透子(になりきった人物)が見えるはなぜなのか?(第13巻,関連記事)
牧之原翔子がすでに体験した未来の記憶の中で、霧島透子に関することがなかったのはなぜか?(第8巻)
・第13巻で梓川咲太らが見た4月1日の夢で見た「実は、私が霧島透子なんです」はこの巻で夢のとおりの結果となるが、その後がどうなったかということについては想像していなかったものだった。
・この巻で、霧島透子に関わる重要な人物が明らかになり、生じている事象もある程度判明してくるが、その現象がどういう要因で生じているのか、残された疑問、回収しきっていない伏線、新たな疑問や伏線も貼られていることもあって、最終的な落としどころは全く見えないが、最終巻となる次巻で明かされるのだろうと思う。特にこの14巻冒頭の霧島透子の歌の歌詞が重要な意味を持つはずだが、それが最終的な落としどころにどう関わるかはおおいに興味を惹かれる部分でもある。
・最終巻となる次巻「青春ブタ野郎はディアフレンドの夢を見ない」の発売は2024年10月10日、最終的な落としどころがどうなるか楽しみである。

(参考記事リンク)
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[再上映]機動警察パトレイバー the Movie

 先進的すぎたパトレイバーの世界

 機動警察パトレイバー公式サイト

 2024年9月24日(火)、『機動警察パトレイバー 劇場版』(1989年公開)35周年を記念したリバイバル上映を、札幌シネマフロンティアにて見ました。定員259名のスクリーン3に30~40名いたと思います。

・冒頭で『機動警察パトレイバー EZY』のパイロット版が放映された。絵が時代に合わせてきれいになっていたけど、THE NEXT GENERATION パトレイバーのようなレイバーが不要になった世界ではなく、レイバーが普通に使われていてイングラムが存分に動ける世界であって欲しいなと思うところであった。
・今回の劇場版機動警察パトレイバー(第1作)はすでに見ていて物語も知っているけど、映画館では見たことがなかったので、今回のリバイバル上映を見たいと思ったところ。
・大まかな物語の流れは覚えていたが、忘れていた部分もそれなりにあって、そんな感じだったかと思うところもあったが、それよりも改めて感じたのは物語構成に無駄がなく、とにかく最初から最後までよどみなく話が流れているように見えたことだった。
・あと、絵に関しては、当時の技術的限界はあるので今と比べると明らかに解像度が低いのであるが、おそらくだけど当時として最高峰の技術を駆使したこともあって絵の作りにあばれというか不安定さが全くなく、物語構成のうまさもあったと思うが、絵の古さを全く感じなかった。
・その他、1989年時点のコンピュータはMS-DOSを主体としたコマンドインターフェースのOSが使われている状況で、その時点で広範に知られていなかったはずのコンピュータウイルスを物語のキーにしたことなど、上記の件も相まって、この作品がいかにすごかったかを再認識したのであった。
・劇場版第1作は2やWXⅢと比べると、第2小隊やイングラムが躍動する場面が多いが、やっていたことは帆場暎一が仕掛けたことに対して最悪の事態を起こさせないようにするだけで、「バビロンプロジェクトへの大打撃」を回避するという根本的な部分を止めることはかなわなかったあたりは、戦略的な視点から見るとなんともいえない点でもあるし、パトレイバーシリーズではよく見られたことかなという気もする。
・レイバーやレイバーを動かすコンピュータなど先進技術とそれがもたらすきらびやかな年の対比として、帆場暎一の足取りを追う(いわゆる足で稼ぐ感じの)松井刑事がめぐる廃れた再開発地域との対比が印象的だが、これもパトレイバーという感じである。ただ、2024年の現実の東京でそのような対比がイメージできないのでもあるが、現実の世界はパトレイバーが描く世界とはなにか違うようにも感じるところである。
・最初の方で1999年頃のバビロンプロジェクトの進行状況についての説明があるが、現実世界の1999年そして2024年現在と比較してみると、レイバーが実現できていたら今とは全く違う世界になっていた気もするけど、一方でパトレイバーが描いた1999年の世界は先進的すぎたのかなとも思うのであった。

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THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦: JR8DAGのメモ書きブログ

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【電撃文庫】とある魔術の禁書目録外伝 エース御坂美琴 対 クイーン食蜂操祈!!

 異世界も巻き込む壮大なバトル

 「とある魔術の禁書目録外伝 エース御坂美琴 対 クイーン食蜂操祈!!」鎌池和馬 [電撃文庫] - KADOKAWA

・ライトノベルとはいえ、500頁超、そして見開き2ページにびっちりと文字が書いているところが複数あって、全部読み終わるのに時間がかかった。
・冒頭に、「・・・ちなみにこれ、ジャンル的には怪獣映画である。」とあるが、御坂美琴と食蜂操祈が制約なしに戦った場合どうなるか、また、禁書目録シリーズ本編とは全く違う状況におかれた時に両者がどのように考えてどう振る舞うか、すなわちこの2人についてこれまで明かされていなかったものが示された作品だったのかと感じた。
・作中でも述べられているが時系列ははっきりしていない。ただ、これまでの禁書目録シリーズで述べられたこと(雷神化とか外装代脳など)が時系列とは全く関係なしに全部と言って良いほど登場しており、禁書目録本編とは別の平行世界の話だったのかもしれない。
・個の力でどうにかする御坂美琴と集団の力でどうにかする食蜂操祈、とにかくさまざまな部分で特性の異なる2人で、何かある毎に対立するわけだが、異世界において利害が一致して協調した行動が取れたかと思いきや、最後であまり予想しなかった展開が・・・
・なお、最後のどんでん返しは2回あって、どちらも予想していないことだった(ついでに結末も)。
・この作品は500頁超で読むのに時間がかかったけど、御坂美琴と食蜂操祈の2人のあらゆるものが見えたし、物語もハチャメチャだったけど、その分楽しませてもらった。

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2024年9月21日 (土)

映画 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編 第1章

 プロデューサー業という新境地を開拓したらしい中須かすみ

 映画『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 完結編』公式サイト

 札幌シネマフロンティアにて公開第1週の木曜日(9/12)の午前に見ました。約320名のスクリーン12に10~20名だったと思います。

・この映画の開始時点で、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のメンバーは13名だが、このメンバーでの1年間を描くということと、サザエさん時空でもないようなので、1年間の終わりが近づいていることもあっての完結編と言うことのようである。
・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会は個人を基調とした活動であり、ナンバー1(最上位)をめざすと言うより、オンリーワン(独自性)をめざすという物語と解釈している。
・今回、スクールアイドルGPX(グランプリ)というナンバーワンをめざすイベントが開催されるが、同好会の各メンバーはナンバーワンをめざすことを通じて自分がめざす姿(オンリーワン)をどう見せるかということなのだと思う。
・この第1章では沖縄のスクールアイドルとして登場する三線の女の子(赤嶺天)がそのオンリーワンを象徴していると感じた。
・完結編は全3章ということであるが、第1章では6人のメンバー(上原歩夢中須かすみ桜坂しずく近江彼方エマ・ヴェルデ鐘 嵐珠(ショウ・ランジュ))に焦点があてられていたので、第2章は残り6人に焦点があたり、第3章は同好会+高咲侑が何を見せるかの物語になると予想する。
・今回、スクールアイドルGPX(グランプリ)に参加するために沖縄に行ったのは6人で、そのうちライブを行ったのは5人であった。ライブそのものはこの虹の咲シリーズ独特の表現であったが良かったと思う。
ランジュと母親、エマ赤嶺天、いつも寝ているような感じの近江彼方の洞察力が鋭いなどの見どころがあった中で、管理人がもっとも印象に残ったのは、ライブがなかったかわりにプロデューサ業という新境地を開拓したらしいかすみん(中須かすみ)であった。

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2024年7月26日 (金)

ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略

 デザリアムが単純に地球を侵略したいという話ではない模様

 公式サイト
 『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』本予告
 『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第一章 黒の侵略』 冒頭5分映像

 札幌シネマフロンティアにて公開初日(7/19)の午前、第2回目で見ました。約170名のスクリーン9に70~80名で、思ったより人が多いと感じました。あと、年齢層は50代以上が中心で高めのようでした。

公式サイトは現在の更新される前(第1話、第2話の説明がない2024年7月19日時点)、本予告冒頭5分を見た上で観ました。いろいろと盛り込んできたけど、話の内容は事前の情報から予想した内容とは全く違っていて良い意味で驚いたのが正直なところ
・『敵はデザリアムだけではないことを肝に銘じて欲しい』(藤堂長官)、『これは予測された事態だ』(北野誠也アスカ艦長)、『南部重工は黒だ』(南部康雄)、あたりはこの第1章だけでなく、今後の展開に向けての重要な台詞と感じている。
・すでに公開されている冒頭5分のあと、(公式サイトで上映前には示していなかった)古代進をはじめとした第65護衛隊の乗組員の行き先がほぼ明らかになる。そのこともあって冒頭の公開を5分にしたのだと思われた。
・グランドリバース(旧作では重核子爆弾)が地球首都に降着する、デザリアム軍が首都を制圧するのは旧作と同じではあるが、その要因は旧作とは異なるものとなっている。
・この2199シリーズのヤマトは、情報を入手することの重要性と得られた情報に基づいた対処の速さが一貫して共通しており、この3199でも同様であると思われる。グランドリバースのハードウェアは強力ではあるが、ハードウェアだけで押し切れたかどうかと考えると微妙なところでもあり(少なくとも時間はそれなりに要したと想定される)、グランドリバースを利用したデザリアムの首都制圧を易々と許した要因は別にあったということである。
・特に、島大介率いる無人艦隊は制御系を乗っ取られると致命傷になることが(2202の時点で)わかっていたので対処はしていたはずなのに、(主にデザリアムじゃない方の原因で)無効化されるという具合である。
・今回のデザリアム侵攻については、さまざまな陣営のいろいろな思惑が巡っているが、その思惑がどんなものかは今後の焦点でもあるかと思う。デザリアム側はなんとなく想像は付くけど、もう一方の勢力に関しては(少なくともどういうメリットがあるのか)想像がつかないところである。
・この第1章を見た限り、(特に真田さんと新見さんの分析で)地球側ではデザリアウムに関する情報をかなりつかんでいるように思われるけど、現時点では示されていない情報がかなりあるとも感じた。
・「ヤマトに集結せよ!!」、波動砲が通じないハードウェアが飛び交う中、ヤマトというハードウェアだけではどうにもできない(2202でもできなかった)はずだけど、それでもヤマトに託すということは、ヤマトにハードウェアだけではない何かがあるということなのかと思うが、それがなんなのかは現時点では全くわかないし気になるところでもある。
・イスカンダルの形見でもあるサーシャ(真田澪)、2205でいきなり大きくなってもおかしくない理由付けが示されているので、どんな姿で登場するのか、あと、どう見てもデザリアム(+α)が手に入れたい存在のようではあるので、このあたりが今後の物語の大きな鍵になりそうである。
・今回は、第1章の最後の方で旧作と同じような悲劇が起こるが、そのこともあって家族がこの3199の大きなテーマの1つにもなっているようである。藤堂銀河艦長のことをよく理解している副長の神崎恵に焦点があてられていて、彼女の過去にそんなことがあったのかと驚いたが、このことが古代進の今後にどのような影響を与えるのかも気になった。
・今回の第1章を見る限り、デザリアムをなんとかするだけでは終わりではないという雰囲気が漂っているし、タイトルにREBEL(反逆)をつけたのもおぼろげながらわかったような導入であったが、第2章以降にどのような物語が展開されていくのか楽しみである。

(関連ポスト)
https://x.com/jr8dag/status/1814141953480736980

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2024年7月19日 (金)

【電撃文庫】とある暗部の少女共棲(3)

 勘違いの正義と自覚する悪党

 とある暗部の少女共棲(3):電撃文庫・電撃の新文芸公式サイト(公式サイトは現在メンテナンス中、再開次第リンク掲載)

・1巻で終わりと思っていた『アイテム』のメンバーに関する物語も3巻目だが、今回は「アイテム」が仕掛けるというより、ある意味勘違いの正義の論理に巻き込まれたことに対処するという印象であった。
・一方通行ほどではないが暗部に属し悪党を自覚する「アイテム」メンバーと、ある意味勘違いともいえる正義との対比が第3巻の大きなテーマである。
・物語の序盤に仕事の成果を横取りされた相手に報復したまでは良いが、そのことをきっかけにして2つの抗争が起こり、最終局面に向かうという流れである。
・最終局面の相手は正義を掲げる4人組との対峙であるが、麦野沈利の原子崩し(メルトダウナー)はかなり強力ではあっても、第2巻の件もあったためか、力の使い方が直線的であったこともあり、例によって危うくなりかけるが、最終的には原子崩し(メルトダウナー)の強引な力で押し切ったという感じでもあった。
・このシリーズでは、『暗部』の天敵として第6位の存在がほのめかされているが、最後に禁書目録本編で示されている「アイテム」の結末を示唆するような話が出てくる。層やら、このシリーズでは「アイテム」の結末を示唆するような話が最後に出てくるようだが、第4巻目があったとしたらどのようなものが出てくるのかは気になるところである。
・このシリーズを見る限り、禁書目録本編15巻の時点でアイテムにはかなり実戦経験があったことになるが、それでも第2位にあれだけ追い詰められたことを考えると、第2位の力がかなりすごかったのだなと思うところでもあった。

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2024年7月 9日 (火)

TVアニメ『ゆるキャン△ SEASON3』(全12話)

 吊り橋と満開の桜

 アニメ『ゆるキャン△』ポータルサイト

2022年公開の劇場版は社会人時代の出来事を描いていたけど、今回のSEASON3はTVアニメ2期の後のことを描いており、時期は春を迎えて桜が開花しているあたりである。
・登場人物や物語構成などの作品の骨格は、Season1Season2である確立されており、物語の展開が変わるような新しいものは少なかったように思うが、それゆえにキャンプを通じて登場人物たちがいろいろと楽しむ様子を安心して見られる作品でもあると思う。
・SEASON3は各登場人物のソロキャンにある程度の時間を使ったこともあったのか、作中時間の経過も少なかったように思うし、全12話もあっという間に終わった印象でもあった。、
・そんな感じのSEASON3で印象に残ったことは、風景の実写感がかなり増していたこと、吊り橋チャレンジ、そして満開の桜であった。
・登場人物については、各務原なでしこの幼馴染である土岐綾乃が、志摩リンとの吊り橋チャレンジを通じて焦点が当てられたように感じた。
・終盤で登場した瑞浪絵真中津川メイは、今回はお披露目という感じであった。本格的な登場は次のシーズン以降なのだと思うけど、そうなるとSEASON4の制作を視野に入れているのかなとも感じた。

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ゆるキャン△(Season2)(全13話): JR8DAGのメモ書きブログ
ゆるキャン△(Season1)(全12話): JR8DAGのメモ書きブログ

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2024年5月28日 (火)

【電撃文庫】創約とある魔術の禁書目録(10)

 アリス=アナザーバイブルとの決着、そして・・・

 創約とある魔術の禁書目録(10):電撃文庫公式サイト

・この禁書目録シリーズ、新約の魔神編あたりから、それ以上のことがまだあるの?という感じで、それから20巻ほど経過したような気がするなかで行き着くところまできたような気もするけど、それでも物語の落としどころは未だ見えない感じでもある。
創約9巻の記事で予想したとおり、創約10巻はアリス=アナザーバイブルをどうにかする話しであり、その決着は付いたはずだが、その代償というか、創約5巻でのアリスの言葉で予見された顛末を迎え、生きている状態なら命を救う事ができる能力を持つカエル顔の医者すらどうにもできない事態に・・・
・この顛末は創約10巻のあらすじからは全く想像できなかったので、驚いたというのが正直なところであった。
・で、劇中で示される情報からは、その顛末を覆せる者はいないと思われていたところに、作中ではいろいろな意味で特殊なあの方が最後に登場・・・
・とりあえず、創約11巻はあると思うが、果たしてどうなるのか?

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